金子拓郎 写真:Getty Images

 サッカー日本代表の森保一監督は今月7日、来年1月1日の「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦に向けてのメンバーを発表。MF伊藤涼太郎(シント=トロイデンVV)が初めて招集された一方、北海道コンサドーレ札幌からディナモ・ザグレブへ期限付き移籍中であるMF金子拓郎の選外が、ネット上で話題を呼んでいる。

 タイ戦はAFCアジアカップにむけてのテストマッチという位置付けにあるだけに、森保監督はMF久保建英(レアル・ソシエダ)をはじめ一部の海外組をのぞき、招集歴のある選手を中心に選出。A代表初選出は伊藤とGK野澤大志ブランドン(FC東京)の2名にとどまった。

 一方ファン・サポーターの間では、メンバー発表前から新戦力の発掘を期待する声が。ディナモで本来のパフォーマンスを発揮しつつある金子も候補のひとりとして名前が挙がっていたものの、リストに載ることはなかった。

 それだけにX(旧ツイッター)では「金子拓郎代表呼んでほしかったなあ…」「結局安定のいつものメンバーか」などと落胆の声が。「金子拓郎代表入りあると思ったのに…伊藤涼太郎なのか…」と、A代表初選出の伊藤と比較するSNSユーザーもいる。

 金子は札幌の主力選手として活躍すると、今年7月にディナモへ1年レンタルにより加入。シーズン開幕当初は出場機会に恵まれなかったが、9月末の国内カップ戦で移籍後初ゴールを挙げると、その後は徐々に出場時間が増加。10月29日のリーグ戦で後半アディショナルタイムに劇的決勝ゴールを奪ったほか、先月30日開催のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)アスタナ戦で同大会初ゴールをマーク。今月3日のリーグ戦では2アシストを挙げるなど、チームの勝利に貢献していた。

 なお金子本人は先月、クロアチア紙『Sportske novosti』のインタビューに応じた際、日本代表入りへの思いを告白。「日本代表のスタッフからは、国際舞台での経験が足りないと言われましたね。ディナモ・ザグレブで国際舞台での経験をし始めていますし、このクラブで良いプレーを続けていれば代表候補に入れると思います」と、日本サッカー協会(JFA)関係者からアドバイスを貰ったことを明かしていた。