アマゾン盆地にはこれまで、1種類のデンキウナギしか存在しないと考えられてきた。しかし、サンパウロ研究財団と国立スミソニアン自然史博物館の研究者らが、採集した標本107体のDNAなどを分析した結果、エレクトロフォラス・エレクトリクス種、エレクトロフォラス・ボルタイ種、エレクトロフォラス・バリイ種の3種の存在が確認された。中でもボルタイ種は、従来報告されてきた650ボルトを上回る860ボルトまで放電できることも判明し、電気を発する生物としては地上最強と見られている。
そんなデンキウナギに電気を浴びせられたどうなるのだろうか? 素朴な疑問への回答となる動画が、海外の過激動画共有サイト「Kaotic.com」で公開されている。
一人の漁師の男性が濁った川の中を歩いていると、急に倒れて溺れ始めたではないか! そこへ別の男性が駆けつけるが、慌てて川から出ていった。なんと、川の中に巨大なデンキウナギがいたのだ! 溺れていた男性は白目をむいている。感電してしまったのだろう。彼はどうにかデンキウナギから逃れ、四つん這いになって川から出てきた。デンキウナギに襲われると、このように恐ろしい目に遭うのだ。
デンキウナギは、水中で放電するだけでなく、水面から頭を突き出して攻撃対象に電気を浴びせることもあるという。このことはドイツの博物学者、アレクサンダー・フォン・フンボルトによって1800年に報告されたが、その真偽は200年以上にわたって謎に包まれていた。しかし、米バンダービルト大学の生物学者、ケネス・カタニア氏が2016年、フンボルトの報告と同様の事態を目撃し、科学誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に論文を発表した。
現在もその生態に未知の部分が多いデンキウナギだが、迂闊に近づくと電気を浴びせられる危険性があることは明らかである。デンキウナギの生息地で活動する際は十分に注意してほしい。
(文=標葉実則)
■巨大デンキウナギに漁師が襲われる光景が恐すぎる



参考:「The New York Times」、「National Geographic」、ほか
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提供元・TOCANA
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