日本サッカー協会(JFA)は今月7日、来年1月1日の「TOYO TIRES CUP 2024」タイ戦に向けての日本代表招集メンバーを公式発表。FW伊東純也(スタッド・ランス)やMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)などカタールW杯出場組にくわえて、MF伊藤涼太郎(シント=トロイデンVV)をはじめ新戦力も名を連ねた。そんな中、森保一監督がタイ代表率いる石井正忠監督の印象に言及。鹿島アントラーズ時代の戦い方に触れた上で、同国代表への警戒感を強めている。
タイ代表は今年10月の国際親善試合でジョージア相手に0-8と大敗を喫すると、先月16日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選の中国戦では1-2と逆転負け。21日のシンガポール戦で3-1と勝利したが、タイサッカー協会(FAT)はシンガポール戦後にアレシャンドレ・ペルキングから石井氏への監督交代を発表している。
鹿島アントラーズや大宮アルディージャを率いたほか、ブリーラム・ユナイテッドを2シーズン続けてタイ国内3冠に導いた石井氏。日本、タイ両国で実績十分なだけに、森保監督はメンバー発表会見にて現タイ代表監督を以下のように評している。
「我々のことを知っているし、非常に賢く対策を練られる方。我々のやりたいことを消してくる戦いをされるのかなと思っている。鹿島時代も個々の良さを発揮させながら、チームとして組織的に戦えるような良いチーム作りをされている。非常に難しい戦いになると思う」
サンフレッチェ広島時代に、J1リーグの舞台で石井氏率いる鹿島と相対した森保監督。タイ代表にDFティーラトン・ブンマタン、MFチャナティップ・ソングラシンとJリーグでのプレー経験を持つ選手もいるだけに、元日開催の一戦に向けて気を引き締めている。