鹿島アントラーズ所属のブラジル人MFディエゴ・ピトゥカは、今季終了後のサントス復帰がすでに決定。しかしサントスは今月6日のブラジル1部リーグ最終節で敗れたことにより、クラブ史上初となる2部降格という屈辱を味わった。
ブラジル代表FWネイマールの古巣であるサントスは、過去に8度の1部リーグ優勝。しかし今季は序盤から下位に低迷すると、8月はじめに2部降格圏の17位に転落。10月27日の第29節コリチーバ戦で勝利すると、その後は2勝4分と6戦連続無敗で残留に近づいていた。
しかし先月29日の第36節フルミネンセ戦で0-3と完敗。今月3日の第37節アトレチコ・ミネイロ戦でも0-3と敗れると、6日に行われた最終節でフォルタレーザ相手に1-2と敗北。残留争いのライバルであるヴァスコ・ダ・ガマとバイーアがいずれも勝利したため、残留圏の16位バイーアから勝ち点1差で17位に転落した。
そのサントスは今年7月20日、クラブ公式Xアカウントにて「ピトゥカは木曜日(20日)に我々と4年間の事前契約を結ぶ」と公式発表。同時に鹿島に対して同選手の早期放出を求めていた。
しかしブラジルメディア『UOL』の報道によると、鹿島は契約解除金満額の400万ドル(約5億8000万円)が支払われない限りシーズン途中での放出に応じず、サントスに契約解除金を支払う意思はなかった模様。サントスが8月はじめの追加選手登録期限までにピトゥカを迎え入れることはなかった。フリーでの獲得に拘って移籍金支払いを渋ったことが、クラブ史上初の2部降格という悲劇を生んだかもしれない。