皆さんはコメダ珈琲にどのようなイメージを持っているだろうか。豪華なモーニング、少しレトロで趣のある店内、そして逆写真詐欺ともいえるデカ盛りメニューの数々。

とにかくコメダは、私たちの「美味しいコーヒーと食事を楽しみたい」という気持ちをこれでもかと満たしてくれる、日本の宝といえるチェーン店だ。そのコメダ珈琲が「コーヒーを愛する全ての人に、美味しいコーヒーを味わってほしい」と提供をはじめた商品が、いまX(旧Twitter)上で話題になっている。

なんだか癒し系のコーヒー!? とろみコーヒーの正体とは

「さすがは俺たちのコメダ!」と話題になったきっかけは、冴島オンティーヌ依子@ontine9neoさんのポストである。

「とろみコーヒー」と銘打たれた、なんだか気分転換にいますぐ飲んでみたいネーミングのコーヒーには、一体どのような特徴があるのだろうか。

実はこの「とろみコーヒー」は、一般的なコーヒーのようにさらっとした液体ではなく、その名の通りとろみがつけられている。高齢や病気などを理由に通常の食事に不安がある方に向けて開発されており、すべての人にコーヒーの美味しさを届けるために開発された、すごいコーヒーなのである。

年齢や病気の不安があっても「やっぱりコーヒーは美味しい」

身近に高齢や病気が理由で、通常の食事が難しくなった方がいればイメージしやすいかと思うが、人間は筋力が低下すると、物を細かくかみ砕く力を失ってしまう。また、口に入れたものを飲み込む際にも、のどの筋肉を使っているので、固形物を飲み込むことが困難になるのだ。のどの筋力が低下していると、誤って気管などに入り込んだ痰や唾液を排出することが難しくなってしまう。これが嚥下障害だ。

嚥下障害が出現すると、通常の食事を摂ることが難しくなってしまい、片栗粉などでとろみをつけた「とろみ食」、もしくは食べ物をミキサーで細かくしてから食べる「ミキサー食」や「ムース食」が食事の中心となってくる。人間にとって生きる楽しみの一つである、食事の内容が介護食に変化してしまうことで、急に元気を失う方も多い。

だが、このコメダ珈琲のとろみコーヒーは、冴島オンティーヌ依子@ontine9neoさんもリプライ欄で説明している通り「介護食としてのコーヒー」というコンセプトではなく、嚥下障害の有無にかかわらず、「家族で美味しいコーヒーを飲もう」という素晴らしい考え方のもとに提供されている。このとろみコーヒーなら、嚥下機能の低下を理由に、大好きなコーヒーが飲めずに悩んでいた家族とも、また楽しいコーヒータイムを過ごせるのだ。

「さすが俺たちのコメダ!」コメダ珈琲”愛があふれる”新商品の正体とは!?
(画像=(画像は「冴島オンティーヌ依子(@ontine9neo)」さん提供)、『オトナライフ』より引用)