京都 蔦屋書店では、日本の民芸品を再構成した立体作品を制作するフォークロアアーティスト・中谷健一氏による作品展「虚歪民藝(きょわいみんげい)」を、店内6Fアートスクエアにて12月10⽇(日)~27⽇(水)の期間、開始する。
同展をメインにした京都旅行でも計画してみてはどうだろう。
民芸品を新たな視点でアートへ
中谷健一氏は北海道生まれで、東京を拠点に活動するアーティスト。
同展タイトルの「虚歪民藝」は、「民藝」が長い時を経て虚ろに歪みながら形を変え、意志を伝えようという試みとして、ネーミングされている。
昔から人々の生活に馴染みのある日本の民芸品をモチーフに工芸と工業、アナログとデジタル、過去と未来を絶妙なさじ加減で融合、現代の作品へと昇華させ、民藝品をアート作品へと変換させていくのがその制作スタイルとなっている。なかでも「エフェクト招き猫」など、独特のノイズや画面の乱れなどのデジタル障害「グリッチエフェクト」をイメージした、ユニークな作風で知られている。
京都では初となる今回の展示では、室内に取り入れやすく飾りやすい作品も含め、大小さまざまな作品を揃えた。民芸品を新たな視点でアートへと変換していく中谷氏の多様な試みを観て欲しい。
また、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」では、作品の一部を同日13:00より12月27日(水)18:00までの期間販売する。
ただし、プレセールスの状況により、会期開始前に販売終了することがある。
「伝統と最先端」が共振する場
京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと⽂化の「伝統と最先端」が共振する場。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、⽇常のアートピースとなるような⽂具・⼯芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注⽬の現代アート作品を展⽰。店頭と合わせてECサイトでも案内する。
また、約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居⼼地の良い空間を提供する。
民芸品を新たな視点でアートへと変換していく中谷氏の多様な試みを体感しに、同展へ訪れて欲しい。
虚歪民藝
会期:12月10日(日)~27日(水)
会場:京都 蔦屋書店 6F アートスクエア
所在地:京都府京都市下京区四条通寺町東入二丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.「T8」5・6階
入場:無料
時間:10:00~20:00※最終日のみ18時閉場
(角谷良平)