好きでつながるエンゲージメントプラットフォーム「FUNQ(ファンク)」から、日本の優れた伝統産業に光をあて、趣味の道具として再編集することを目的とした新ブランド「再編集工房・ADIT(アジト)」が誕生。

日本最大の繊維産地“尾州”の叡智を結集した再生ウール「毛七(けしち)」とコラボレーションした大型ウールブランケットを11月30日(木)より販売している。

ものづくりを“趣味の力”で再編集する「ADIT」

「再編集工房・ADIT」は、日本のものづくりと趣味の編集力がコラボレーションする秘密基地のような場所。趣味を起点としたメディア作りを手掛けてきた編集者と、日本各地の職人たちによる、趣味の道具づくりがスタートする。

尾州の伝統的な羊毛再生

愛知県一宮市を中心とする繊維産地“尾州”では、リサイクルウールという言葉が生まれる以前より、羊毛再生の文化がある。使わなくなった衣類を集め、反毛することで再び繊維に戻し、生まれ変わらせてきた。この手間暇を惜しまないことで、羊毛は何度でも蘇るのだ。

本来リサイクルウールは、羊毛70%:化繊30%の構成比率を示すものを指す。使い込まれた羊毛をほぐして綿とし、糸を紡ぎ直す際に、そのままでは繊維が短く、繊維長のある化繊を入れ込む必要があり、こうした製法を尾州では、「毛七(けしち)」と呼んでいた。

この用語をリ・ブランディングして活動しているのが、一宮市にある織物会社、大鹿社の再生羊毛ブランド「毛七」。毛七では、尾州産地の旧式の織機を使い、熟練の職人がゆっくりと丁寧に生地を織り、柄師と呼ばれる生地の設計者は、さまざまな織り組織、規格を使い分けることで生地の厚みを調整し、チェックやストライプ柄などの多種多様な生地を作り上げる。

「毛七」とコラボした大型ウールブランケットが登場

「ADIT」第1弾となる商品は、「毛七」の技術を結集させたアウトドア向けの大型ウールブランケット。サイズは156×156cmの大判正方形で、ウールブランケットしては最大級の大きさだ。片面はタータンチェック、片面はナチュラルなクリーム色のリバーシブルデザインを採用し、完全オリジナルにて製作した。

最大の特徴は、スナップボタンによるスタイルチェンジができること。3辺にオス型とメス型のスナップボタンを交互に配置し、さまざまなスタイルでの使用が可能となっている。

キャンプやアウトドアのお供になるポイント

同商品は燃え広がりにくいウールの特性から、焚き火の際の膝掛けに最適だ。さらに、スナップを数箇所留めれば簡易防寒着に早変わりし、テント内に敷いてゴロゴロと感触を楽しむこともできる。

また、寝袋スタイルにしてスリーピングバッグを中に入れて就寝すれば、保温性能を向上させるブースターとしても役立つ。

万が一の備えとしてクルマに常備すれば簡易型の寝袋としても使える同商品。「ADIT」の今後の展開も楽しみだ。

毛七×ADIT リライト・ウールブランケット
価格:23,100円(税込)
素材:ウール70%、ポリエステル15%、アクリル10%、ナイロン5%

(hachi)