中島翔哉 写真:Getty Images

 浦和レッズは今月6日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節で、ハノイFC(ベトナム1部)と対戦する。そのハノイ戦を前に、元日本代表MF中島翔哉が調子を上げている模様。ハノイ戦前日練習での様子に、日本のみならず海外のファン・サポーターも熱視線を注いでいる。

 中島は今年7月に浦和へ加入したものの、コンディション不良により出場時間が伸びず。9月6日のYBCルヴァンカップ準々決勝ガンバ大阪戦の1stレグで途中出場した際に、筋肉系のトラブルを抱えて戦線離脱。10月25日のACLグループステージ第3節の浦項スティーラーズ戦で復帰も、その後はルヴァン杯決勝のアビスパ福岡戦も含めて3試合つづけて出番がなかった。

 それでも先月25日のJ1第33節アビスパ福岡戦でスタメン出場すると、今月3日の最終節・北海道コンサドーレ札幌戦では後半45分間のプレーで移籍後初ゴールをマークするなど、キレのある動きを見せている。

 そんな中島が世界で一躍有名になったきっかけは、浦和公式X(旧ツイッター)アカウントで公開された練習風景だ。「ACL 2023/24 グループステージ MD6 ハノイFC戦 前日公式練習」と題したおよそ80秒の動画には、6対2によるロンドの様子が捉えられているが、中島は味方からのパスを受ける際に右足でダイレクトにパスを出すと見せかけて、軸足である左足でリターンパスをしたのだ。

 すると世界中のフットボールを対象に話題性豊かな出来事を取り上げるXアカウント『Out Of Context Football』は、動画の一部を切り取った上で、中島のトリックプレーを拡散。海外で「新しいサッカースタイル」「とんでもないスキルの持ち主だ」といった声が上がっている。また日本国内からも「調子良いな」「ハノイ戦でもゴール決めそう」「全盛期の中島翔哉を取り戻すのが浦和最大の補強」などと、同選手への期待が寄せられている。

 浦和はACLグループステージ第5節終了時点で2勝1分2敗。グループ首位の浦項から勝ち点差8の2位であるだけに、ハノイ戦での勝利がグループステージ突破にむけての最低条件だ。