日本代表MF久保建英には、来年1月開催のAFCアジアカップに参加できない可能性が浮上。所属先のレアル・ソシエダが本人に参加辞退を要請していると現地で報じられているが、この報道内容に同クラブのイマノル・アルグアシル監督は反論した。
ソシエダの主力選手として活躍している久保は、森保ジャパンでも好パフォーマンスを発揮。今年10月に行われた国際親善試合チュニジア戦ではFW上田綺世(フェイエノールト)との連携から何度もチャンスメイク。先月21日のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選シリア戦では先制ゴールをマークしたほか、フリーキックでのフリックからDF菅原由勢(AZ)のゴールを演出している。
一方、ソシエダはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト16進出を果たしたほか、ラ・リーガ(スペイン1部)での上位争いを展開。スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』によると、同クラブはリーグ戦、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)、CLを並行して戦う中で、シーズンの最も重要な時期で久保を欠くことを懸念している模様。選手本人はアジアカップ参戦に前向きであるが、クラブから代表招集辞退の要請される可能性があるという。
しかし、アルグアシル監督は久保に対する代表辞退要請の可能性を否定。スペインのラジオ局『カデナ・セル』によると、指揮官は5日の会見で「私にとっては問題ではないが、もしみんなが同じことをしたら、もしかしたらアジアカップは開催されないかもしれない」とコメントを残したという。
日本代表は来年1月1日開催の国際親善試合でタイ代表と対戦した後、14日のアジアカップ・グループステージ初戦でベトナム代表と対戦。2月11日開催の決勝まで勝ち進む可能性があることを踏まえると、久保はリーグ戦最大5試合を欠場するほか、2月中旬のCL決勝トーナメント1回戦に万全のコンディションで臨めない可能性がある。
なお久保への代表辞退要請報道を受けて、日本国内ではアジアカップでの国内組、海外組招集に関する議論も活発化。Xでは「アジアカップなんてオールJリーガーで良い」「今までのアジアカップ見たら、欧州組呼ばなくていいなんて意見出ないと思う」「アジアカップは国内組だけで良いと言っている人は舐めすぎ」といった意見が上がっている。