レアンドロ・ダミアン 写真:Getty Images

 川崎フロンターレ所属の元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンは、今季限りでの退団でクラブと合意。代理人はJリーグ他クラブからのオファーが届いていることを明かしていたが、母国復帰が既定路線とブラジル国内で報じられている。

 ダミアンは2021シーズンまで川崎の絶対的ストライカーとして活躍していたが、昨季以降は本来のパフォーマンスを発揮できず。今季もここまでリーグ戦11試合の出場で1ゴール1アシストと結果を残せていなかったが、先月24日のJ1第33節・鹿島アントラーズ戦では2ゴールをマークし、チームの勝利に貢献。今月3日の最終節サガン鳥栖戦ではベンチ外だった。

 同選手の代理人であるビニシウス氏は今月1日、インテルナシオナルの専門誌『Revista Colorada』のインタビューに応じた際、「我々は先月末に日本でクラブ(川崎)幹部と会談した。ダミアンは来季川崎でプレーしない」と今季限りでの退団を明言。

 その上で「我々のもとには、ブラジルから2つ、日本から1つ、(日本を除く)アジアのクラブから1つのオファーがある。今は冷静に判断しよう」と語っていた。

 しかし米メディア『TNTスポーツ』ブラジル版は5日に「今月9日の天皇杯決勝・柏レイソル戦が、ダミアンにとって日本でのラストマッチになる」と、来季Jリーグでプレーしない可能性を報道。現時点で同選手のもとには、ブラジル1部のサンパウロや古巣SCインテルナシオナル、それにメキシコ国内クラブからオファーが届いており、今月中旬にもブラジルに帰国する予定だという。

 J1リーグをはじめ、これまで川崎に複数のタイトルをもたらしてきたダミアン。天皇杯決勝でプレーする可能性に注目が集まる。