MF(ミッドフィルダー)

  • 佐々木大樹(ヴィッセル神戸)
  • 渡辺皓太(横浜F・マリノス)
  • 伊藤敦樹(浦和レッズ)
  • 満田誠(サンフレッチェ広島)
  • 脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
  • 佐野海舟(鹿島アントラーズ)
  • 樋口雄太(鹿島アントラーズ)
  • 紺野和也(アビスパ福岡)
  • 三戸舜介(アルビレックス新潟)
  • 浅野雄也(北海道コンサドーレ札幌)

中盤は各クラブで文字通り中軸を担う10名を選出した。初優勝を果たしたヴィッセル神戸からは、急成長中で得点能力も高い佐々木大樹。そんな神戸と優勝争いを繰り広げた横浜F・マリノスからは、中盤の舵取り役であり強烈なミドルシュートもある渡辺皓太。Jリーグ上位2チームから代表出場歴がない選手の招集に期待したい。

代表出場経験のある選手で言えば、11月の2戦は負傷の影響で不参加となった伊藤敦樹を筆頭に、今シーズン長期離脱がありながら復帰後もシャドーやボランチで活躍を見せた満田誠、怪我人続出で苦しいシーズンとなった川崎の司令塔である脇坂泰斗の3選手は、いずれも安定した働きを期待できる。さらに、鹿島アントラーズからはミャンマー戦で堂々の代表デビューを飾った佐野海舟と、今季アシストランキングで1位となった樋口雄太の2名。佐野は初陣となったミャンマー戦でセカンドボールの回収や積極的なボール奪取で貢献しており、樋口はセットプレーを中心に前線への質の高いボール供給が可能だ。

そのほか攻撃的な選手では、国内屈指のドリブラーであり今季アビスパ福岡の躍進を支えた紺野和也に、パリ世代ながらアルビレックス新潟を牽引する三戸舜介。そこに今季自身初の2桁ゴールをマークした浅野雄也を加えた3選手にもチャンスを与えてほしい。もちろん、所属クラブという視点で見ても、ハイレベルな海外組の揃う今の日本代表の2列目に国内組が入れる余地は極めて少ない。とはいえ、今後の代表活動に関してもメンバーを揃えられないといった事象は起こりうる。他のポジション同様、この機会に複数の選手を試すことは間違いなく代表の底上げにつながるはずだ。


細谷真大 写真:Getty Images

FW(フォワード)

  • 細谷真大(柏レイソル)
  • 山岸祐也(アビスパ福岡)
  • 大橋祐紀(湘南ベルマーレ)

上田綺世(フェイエノールト)や浅野拓磨(VfLボーフム)らタイプの異なる選手がポジションを争う最前線。今季の得点数やこれまでの実績・経験を考慮すれば、大迫勇也(ヴィッセル神戸)や鈴木優磨(鹿島アントラーズ)の名が挙がるだろう。しかし、両者ともに今季常に安定した働きをしていながらも未招集続き。したがって、今回も招集の可能性は低いと言えよう。

彼ら以外の選出であれば、まず11月のミャンマー戦とシリア戦にも出場した細谷真大。強さと速さを兼ね備え、最前線で基点としての役割も果たせることはクラブで証明済みだ。また、今季好調のアビスパ福岡からは山岸祐也を挙げたい。年齢は30歳とすでにベテランの域にあるが、それ故にプレーの1つ1つは正確かつ丁寧。ゴール前のみならずゲームメイクにも貢献できる存在であることから、攻撃に厚みを持たせてくれるだろう。また、残留争いから解放された湘南ベルマーレの点取り屋こと大橋祐紀も候補に相応しい。チームが低迷しているとはいえ、怪我で途中離脱もありながら今季ここまでで13ゴールをマーク。背後への抜け出しや決定力が魅力のストライカーにも、1度代表でのチャンスがあってほしいものだ。