セリエAのローマやインテルで活躍した元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴラン(35歳)が、インドネシア1部バヤンガラ・プレシシFCに加入することが明らかとなった。
同クラブのスポーツダイレクターが同選手をフリー移籍で獲得することを認め「ナインゴランはシーズン後期からチームに加わることが決まった」と語った。契約期間についての言及は避けたが、地元紙によると、シーズン終了までの契約となる可能性が高いという。
ナインゴランは、父親がインドネシア人で母親がベルギー人。ラジャはインドネシア語で「王」を意味する。ベルギー出身だがイタリアの下部組織で育っており、プロデビューを飾ったのもイタリアだった。ピアチェンツァ、カリアリ、ローマ、インテルを渡り歩き、2021年に母国ベルギーのロイヤル・アントワープに移籍。2023年からは再びイタリアに戻りセリエBのSPALに所属していたが、怪我の影響もあり目立った活躍はできなかった。
SPAL退団後は長く無所属が続いていたが、インドネシアにルーツを持つスター選手ということで現地での人気は非常に高い。ナインゴランが加入するバヤンガラは、2023/24シーズン21試合を終えた現時点で18チーム中最下位に沈んでいる。チームはここまで11得点しか取れておらず、特に決定力不足が深刻だ。クラブは同選手が1部残留に向けた切り札となることを期待されている。