モンテディオ山形のサポーター 写真:Getty Images

 J2リーグ5位のモンテディオ山形は、J1昇格プレーオフ準決勝で4位清水エスパルスに0-0と引き分けて、J1昇格を果たせず。ポルトガル人MFチアゴ・アウベスにつづき、ブラジル人FWデラトーレも今季限りで退団するかもしれない。

 現在31歳のデラトーレは、昨年3月にブラジル1部アトレチコ・ゴイアニエンセから山形へ完全移籍。来日1年目の2022シーズンはデビュー戦でいきなり2ゴールをマークすると、スーパーサブとして活躍した。

 そして今季は開幕から5試合つづけてスタメン出場も、3月下旬以降はチームが成績不振に陥る中でベンチ要員に。さらに4月29日のJ2第12節レノファ山口戦で負傷すると、左腓腹筋の肉離れにより長期離脱。7月下旬の復帰後はスタメン出場がなかったが、J2最終節のヴァンフォーレ甲府戦では劇的な決勝ゴールを挙げ、チームを昇格プレーオフ進出に導いていた。

 山形サポーターの心をつかんだデラトーレだが、同選手の妻は家族全員で日本を離れることを示唆。今月4日に自身のインスタグラムアカウントを更新すると、日本で生まれた息子の様子や山形の景色をアップした上で、以下のように綴っている。

 「日本は常に私の夢であり、息子のフェリペを出産した場所です。フェリペは、私が想像しうる最も孤独で辛い方法で生まれました。この国で学んだこと、そして私をこれだけ強くしてくれたことに感謝しています」

 「すべての慣れ親しんだものから離れて、子育てをするのは大変なことでしたが、その中でたくさんの人と出会い、この旅を楽なものにしてくれた。いつかまた日本に戻る日が来るかもしれませんが、今は『ありがとうございます』と感謝しています」

 またストーリーズでは夫や2人の子供とともに、大きな荷物を抱えながら空港に向かう様子をアップ。5日正午前には、成田発ドバイ行きの機内をアップ。すでに出国したものとみられる。

 一方、チアゴ・アウベスは清水戦前にポルトガルメディア『フラッシュスコア』のインタビューに応じると、自身の去就について以下のようなコメントを残している。

 「今シーズンを終えると契約満了だし、遅かれ早かれオファーが来るのは分かっている。代理人に任せているけど、自分自身の今後について考えるのは当たり前のことだ。でも正直なところ、どうなるのか全く分からないね。山形に残りたい、ヨーロッパやアメリカに挑戦したいのか分からないんだ」