久保建英 写真:Getty Images

 日本代表MF久保建英は、来年1月開催のAFCアジアカップに参加できない可能性が浮上。所属先のレアル・ソシエダが本人に参加辞退を要請しているという現地メディアの報道を受けて、日本のファン・サポーターからはソシエダに対する批判が噴出。国内組、海外組の招集にに関する議論も白熱している。

 昨季からソシエダでプレーしている久保は、今季もここまでリーグ戦14試合の出場で5ゴール2アシスト。直近11試合でゴールなしとはいえ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもベスト16入りに貢献するなど、攻撃陣に必要不可欠な存在だ。

 一方、同選手は森保ジャパンでも好パフォーマンスを発揮。今年10月に行われた国際親善試合チュニジア戦ではFW上田綺世(フェイエノールト)との連携から何度もチャンスメイク。先月21日のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選シリア戦では先制ゴールをマークしたほか、フリーキックでのフリックからDF菅原由勢(AZ)のゴールを演出している。

 スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が今月4日に伝えたところによると、久保はアジアカップ参戦に前向きであるものの、ソシエダは代表招集に難色を示している模様。リーグ戦、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)、CLを並行して戦う中で、シーズンの最も重要な時期で久保を欠くことを懸念しているものの、代表招集辞退の要請が認められる可能性は低いという。

 久保に対する注目度の高さもあり、アジアカップ参加を巡る報道を受けてX(旧ツイッター)では「アジアカップ」がトレンド入り。「アジアカップに久保無しはあり得ない」「ソシエダはアジアカップを軽視しすぎ」「招集拒否する権利はクラブには無い」とソシエダの意向に対する厳しい声が殺到している。

 一方で「アジアカップも大事だけど、ソシエダも20年ぶりのCL16強だから必死で説得するのも分かる」などと、クラブの意向に理解を示すファン・サポーターも。「アジアカップなんて出なくて良い。CLに出るほうが何倍も重要」と両コンペティションの比較論も噴出している。

 また今回の報道により、アジアカップでの招集メンバーに関する議論も活発化。「アジアカップなんてオールJリーガーで良い」「今までのアジアカップ見たら、欧州組呼ばなくていいなんて意見出ないと思う」「アジアカップは国内組だけで良いと言っている人は舐めすぎ」といった意見も上がっている。