ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)所属の日本代表DF町田浩樹には、DF板倉滉(ボルシアMG)やDF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)とともに、トッテナム・ホットスパーからの関心が取りざたされているが、両クラブによる移籍交渉がすでに始まっている模様。アンジェ・ポステコグルー監督が同選手の獲得を望んでいる可能性も現地で報じられている。
町田は昨年1月に鹿島アントラーズからユニオンSGへレンタル移籍。昨年夏に臀部を負傷して長期離脱を余儀なくされていたが、今年1月の公式戦で復帰すると、その後は出場機会を確保。今年夏、買い取りオプション行使によりユニオンSGへの完全移籍を果たすと、今季もここまでベルギー1部リーグ戦16試合中13試合で先発出場している。
ベルギー紙『ラヴニール』は今月はじめに「トッテナムは来年1月の町田獲得にむけて、ユニオンSGとの交渉を開始した」とリポート。これによると、トッテナムは現時点でオファーを提示していない模様。ユニオンSGはシーズン中の放出を望んでいないが、移籍金1500万ユーロ(約23億9000万円)以上のオファーに応じる見込みだという。
またベルギーメディア『スポーツ・ウィットネス』は、ユニオンSGが来年1月から半年間にわたり、町田がトッテナムからのレンタル移籍という形でチームに留まることを望んでいる模様。しかしトッテナムはDFミッキー・ファン・デ・フェンの負傷離脱もあり、あくまでも来年1月の獲得に拘っているとみられる。
なお『ラヴニール』は、トッテナムが町田に関心を寄せている背景として、アンジェ・ポステコグルー監督の影響を指摘。「ポステコグルーは横浜F・マリノスの監督を務め、その後セルティックの監督に就任した後、複数の日本人選手を獲得した。町田はポステコグルー監督が横浜FMを率いていた時に鹿島で活躍しており、オーストラリア人指揮官の目に留まった可能性がある」としている。