北海道コンサドーレ札幌所属の元日本代表MF小野伸二は、今月3日の明治安田生命J1リーグ最終節・浦和レッズ戦を最後に現役引退。古巣対戦で前半22分までプレーした裏で、札幌ドームの客席で盗難事件が発生した模様。「小野伸二のユニフォームが盗まれた」というSNS投稿が拡散されている。
今季ここまで公式戦での出場がなかった小野は、今年9月に今季限りでの現役引退を表明。浦和との古巣対戦でキャプテンマークを巻いてピッチに立つと、途中交代直前に敵陣左サイドからのフリーキックでチャンスを演出。22分にピッチを後にする際には、両チームの選手やサポーターから拍手を浴びた。
また試合後には引退セレモニーを開催。場内を一周する際には札幌サポーターのみならず、浦和サポーターも同選手のチャントを熱唱するなど、スタジアム全体が特別な雰囲気に包まれた。
しかし札幌サポーターとみられるSNSユーザーが、試合後に「ユニフォーム盗まれました。お願いですから返してください」と投稿。「44 SHINJI」と書かれた2014シーズンのホームユニフォームや引退記念グッズの盗難被害に遭ったことを報告すると、「絶対に許さない」「見つかりますように」「ひどすぎる」といったメッセージが寄せられている。
万雷の拍手や声援を受けて、札幌ドームのピッチを後にした小野。Jリーグの歴史に刻まれる名シーンであるだけに、今回の盗難事件が事実だとすれば、多くのファン・サポーターに水を差す行為であるだけに残念極まりない。