フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月3日に行われたオランダ1部リーグのPSVアイントホーフェン戦で途中出場。出場機会が限られていることを受けてアルネ・スロット監督に対する不満説も飛び交う中、この一戦で新たな問題を抱えている。
上田は昨季ベルギー1部リーグで22ゴールを挙げると、今年8月にフェイエノールトへ完全移籍。しかし新天地ではFWサンティアゴ・ヒメネスという絶対的ストライカーを前に、ここまでリーグ戦でスタメン出場ゼロだ。
ただヒメネスが先月28日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アトレティコ・マドリード戦をはじめ、直近数試合で精彩を欠いているだけに、現地では上田のスタメン出場を望む声も。
フェイエノールト元監督のヴィレム・ファン・ハネヘム氏は先月末、オランダ紙『アルヘメン・ダフブラット』のコラムで「ベンチにいる上田は、時々こう思っているだろう。『スロット監督は僕を何度かピッチに立たせて、5分よりもう少し長い時間プレーさせてくれたら、僕もすぐに得点ランキングのトップに立てるよ』とね」とし、同選手が起用法に不満を抱いている可能性を指摘していた。
そんな中で迎えたPSVとのビッグマッチでも、上田は71分からプレー。ライバルのヒメネスは0-2で迎えた81分にゴールを挙げた一方、限られた出場時間で結果を残せなかった。
すると『アルヘメン・ダフブラット』は試合後に「上田は腰に痛みを抱えている」とリポート。上田をはじめ複数選手がコンディション面で問題を抱えたことを受けて、4日に予定されていたトレーニングマッチが急きょ中止になったという。今月に入っても序列アップの兆しがない中、今度は戦線離脱の可能性が浮上している。