かつて東京ヴェルディでプレーしていたMF藤本寛也は現在、ポルトガル1部ジル・ヴィセンテの主力選手として活躍。今月4日にスポルティングCP戦を控える中、同クラブ移籍の可能性が浮上。AFCアジアカップ参戦が見込まれる日本代表MF守田英正の代役として注目されていると、現地メディアが報じている。
藤本は2020年8月に東京Vからジル・ヴィセンテへレンタル移籍。海外挑戦1年目の2020/21シーズンに出場機会を確保すると、翌2021/22シーズンにはリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場。昨年8月に買い取りオプション行使によりジル・ヴィセンテへの完全移籍加入を果たすと、以降も攻撃陣に欠かせない選手として機能。今季はここまでリーグ戦10試合の出場で2ゴール4アシストと結果を残している。
ポルトガル紙『O JOGO』によると、スポルティングCPは守田不在の穴を埋める選手として、藤本とFCファマリカン所属MFザイドゥ・ユスフをリストアップしている模様。ただユスフは守備的MFとしての特徴が色濃いため、藤本よりも優先度が低いという。
また同紙は藤本の市場価値を300万ユーロ(約4億8000万円)と見積もっているが、スポルティングCPは移籍金400万ユーロ(約6億4000万円)を用意する必要があると認識。すでに複数回にわたり、ジル・ヴィセンテ戦にスカウトを派遣しているとのことだ。
今季もここまでリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場の守田がアジアカップに参戦する場合、リーグ戦最大5試合で同選手を欠くことになるスポルティングCP。中盤の補強に乗り出す可能性は以前から報じられており、ポルトガル紙『ア・ボーラ』は先月中旬に「スポルティングCPは中盤の新戦力獲得で最大1000万ユーロ(約16億2000万円)を費やす」と伝えていた。