J2リーグ3位の東京ヴェルディは今月2日に行われたJ1昇格プレーオフ決勝で、4位清水エスパルスに1-1と引き分け。16年ぶりのJ1昇格を果たした中、今季途中に東京VからFC町田ゼルビアへ完全移籍したMFバスケス・バイロンのSNS投稿(現在は削除)が波紋を呼んでいる。
青森山田高校時代に黒田剛監督の指導を受けていたバイロンは、いわきFCを経て、昨年に東京Vへ加入。2022シーズンにリーグ戦28試合の出場で4ゴールと活躍すると、今季もここまでリーグ戦ほぼ全試合に出場していた。しかし7月5日のV・ファーレン長崎戦で突如ベンチ外。翌日に町田移籍が決まると、SNSを通じて移籍に至るまでの過程を説明していた。
『東京クラシック』として東京Vと町田がライバル関係にあるだけに、ファン・サポーターからの批判を浴びたバイロン。古巣のJ1昇格を受けて、試合終了後に東京V公式X(旧ツイッター)アカウントの投稿を引用して、「昇格おめでとうございます。色々ありましたが、今日の試合まで個人的にはいつも応援してたのでよかったです。来年J1の舞台で」と投稿したものの、数分後に削除している。
しかしこの投稿内容はスクリーンショットにより、瞬く間に拡散。「もはや煽り」「特大ブーメランか」「トニ・クロースみたい」などと、同選手に対する揶揄や批判が殺到。中には誹謗中傷とみられるメッセージも寄せられている。
なお東京V所属選手では、同クラブ下部組織出身のDF谷口栄斗がバイロンの町田移籍決定後に自身のインスタグラムアカウントを更新。ストーリーズにて羽の生えた札束のイラスト画像をアップしていたが、翌日までに削除。ただスクリーンショットにより投稿内容がネット上で拡散すると、バイロンの町田移籍に対する皮肉を込めたメッセージだという見方が広まっている。
町田のJ2優勝、東京VのJ1プレーオフ決勝戦白星により、来季のJ1では東京勢によるダービーマッチが実現。バイロンの禁断の移籍が再びクローズアップされるなど、早くも来季に向けてファン・サポーターが火花を散らしている。