かつてジュビロ磐田やサンフレッチェ広島に在籍していた日本代表MF川辺駿は、現在ベルギー1部スタンダール・リエージュでプレー。先月25日のKRCヘンク戦で今季5ゴール目を挙げるなど、攻撃面での活躍が目立っているが、それでも現地識者は同選手のパフォーマンスに物足りなさを感じているという。
川辺は2021年7月に広島からグラスホッパーへ完全移籍。海外挑戦1年目から主力選手として活躍すると、昨年1月にウルバーハンプトンへの完全移籍が正式決定。ただレンタル移籍によりグラスホッパーにとどまると、2022/23シーズンもリーグ戦33試合の出場で9ゴール8アシストをマークする。
ウルバーハンプトンでのプレーこそ叶わなかったものの、今年夏にスタンダールへ加入すると、今季ベルギー1部リーグ開幕戦からほぼ全試合スタメン出場。5ゴール2アシストを挙げるなど結果を残し、今年10月に代表復帰を果たしている。
加入1年目から存在感を見せている川辺だが、ベルギー代表OBのフランキー・ヴァン・デル・エルスト氏は、同選手の欠点を指摘。ベルギー紙『Het Nieuwsblad』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。
「彼はポジショニングのセンスや冷静さを兼ね備えている。守備面でも、非の打ちどころがないが、彼ひとりでチームを引っ張っていけるとは思えない。チームがうまく機能している時は、ゴール、精度の高いパス、アシストなど、彼がチームにもたらすものは多い。ただ機能していない時は、そうでもない。川辺が先発出場していることにより、MFウィリアム・バリクウィシャがベンチスタートになっている。あれは完全に台無しだ」
新天地で周囲からの信頼を完全に掴んでいるとは言えない川辺。試合の流れを変えるだけのプレーを求められているだけに、識者の評価を覆すことが期待される。