目次
初代MR2の由来はFF化されたE80系カローラ
モータースポーツでも活躍したAW11と、幻の「222D」
初代MR2の由来はFF化されたE80系カローラ
初代MR2の場合、5代目E80系からついにFF化されたカローラのパワートレーンをベースとしており、同じ後輪駆動でも4代目E70系がベースのAE85/86カローラレビン/スプリンタートレノや、前輪駆動のカローラ/スプリンター系GTやカローラFXとよく比較されます。
いずれもホットモデルのエンジンは1.6リッターの新世代スポーツDOHCエンジン4A-GE、廉価グレードは後輪駆動車が1.5リッターSOHCエンジン3Aで、前輪駆動車はさらに1.3リッターSOHCの2Eを積むエントリーモデルもあり。
初代MR2の型式は3A搭載車が「AW10」、4A-GE搭載車が「AW11」で、現在は一般的にAW11が「エーダブ(AW)」の愛称で今でも人気があり(※)、1986年にはAE92型レビン/トレノに先駆け、スーパーチャージャーつきの4A-GZE搭載車がAW11に追加されました。
(※対して2代目MR2は型式SWから愛称は「エスダブ」)
スタイリングは1980年代半ばまで流行したペキペキのフラッシュサーフェス(平滑化)&ウェッジシェイプ(クサビ型)にリトラクタブルライトを装備し、低いボンネットや中央部のエンジンのためサイドに開けられたインテークのミッドシップ・スーパーカースタイル。
1980年代も半ば以降になると、1990年代まで続くヌメヌメした流面系スタイルが流行ったので、80年代スポーツカーのファンには流面系のSW20やセリカより、AW11型MR2が好きというユーザーも多いようです。
モータースポーツでも活躍したAW11と、幻の「222D」
同時期のスポーツモデルでも、カローラFX GTやレビン/トレノがツーリングカーレースをはじめあらゆるステージで活躍したのに対し、小型2シータースポーツでかえって活躍できるカテゴリーが限られたAW11の主戦場は、主にジムカーナ。
短距離・短時間コースで激しい加減速やサイドターン(スピンターン)を繰り返す、ジムカーナのようなタイムアタック競技には旋回性能とトラクション性能に優れたAW11はまさにうってつけで、軽すぎるフロントを押さえつける腕さえあれば、勝てるマシンでした。
さらにトヨタはAW11ベースのグループSモンスターマシン、ミッドシップ4WDターボの開発コード「222D」を開発していましたが、こちらはSの前身、グループBの度重なる重大事故による廃止でグループS構想そのものが頓挫し、お蔵入りになったのが惜しまれます。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
【関連記事】
・【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
・運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
・今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
・SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
・トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて