カンテの劇的弾で辛勝
ACLグループステージ敗退が現実味を帯びてきた浦和を救ったのは、この試合を前に今2023シーズン限りでの現役引退を表明していたFWホセ・カンテだった。
前半はセンターバックによるボール運びが少なかったものの、後半45分にショルツが攻め上がったことでチャンスが生まれる。この直後にMF大久保智明が繰り出した浮き球は相手選手にクリアされたが、こぼれ球に途中出場のカンテがいち早く反応。同選手がワントラップした後にペナルティアーク内で左足を振ると、このミドルシュートが相手ゴールに突き刺さり、埼玉スタジアム2002が歓声に包まれた。
ノックアウトステージ進出の可能性を残した浦和は、12月6日のグループJ最終節でハノイFC(ベトナム)と対戦する。武漢戦で浮き彫りになった課題を克服したうえで、この難局を乗り越えられるか否か。この点に注目していきたい。