エサの選択について
エサについては海上釣り堀のエサの準備の基本は、少量であっても多くの種類を準備するのが基本。エサ店へ行けば海上釣り堀用のダンゴとして大きさや色、粘りの異なるものが多数発売されている。
赤青一撃ダンゴも赤・黄・白の3色がありローテーションが可能だが、最近の海上釣り堀はエサ取りが多いこともあり、エサ取りの活性が高い日はダンゴエサだけでは対応が難しい場合がある。
そのような場合はエサ持ちの良い赤青一撃グミをボックスに忍ばせておくと、エサ取りの猛攻を回避できる。
単体での使用も可能だが、今回の釣行のようにハリの中心部にグミをセットしてダンゴで包むなど、ひと手間を加えることでダンゴがとられてもグミが残りマダイのタナまでエサを届けることが可能となる。
ダンゴのローテーションは基本だが、タイプの異なるエサを準備することにより、いつもよりプラス1匹2匹と皆さんの釣果もUPするだろう。
青物狙いのポイント
どちらかと言えば、釣れるか釣れないかは運次第と思われがちな青物。活性の高低によりエサに対する反応が大きく違い、安定して釣ることが難しい一面があり、少ないチャンスをモノにするためにはやはりいくつかのポイントがある。
ハリについては太軸のものを選択したい。具体的には伊勢尼10号以上を使用するといいだろう。
私は主に生きアジで青物を狙う場合は、伊勢尼13号を使用している。活性が高く次々と青物がヒットしてくるような状況の場合は、バラシの確率を減らして確実にヒットした魚を取り込みたいことから、ハリは大きめのものを選択する。
私はサイト(見釣り)で多くの青物が釣れる状況の場合は、海上釣堀17号を使用することが多い。しっかりとエサを食い込ませれば、まずバレることはない。逆に活性が低く、冷凍キビナゴやシラサエビなどの小さいエサにしか口を使わない場合は、伊勢尼11号前後を使う。
ハリスについては通常5号を使用し、大型のヒラマサやブリが放流されている場合は6号を使用している。先述した小さいエサしか口を使わない日は4号の出番が多いが、やり取りはイト切れを防ぐため慎重に行う。多少面倒だが、状況に応じてハリやハリスの使い分けをすることが、好釣果につながることが多いので意識してほしい。
またヒット後は、狭いイケスの中であっても油断は禁物。ドラグはあまり締めずに、余裕を持ったやり取りを行うようにしよう。特にヒットした青物が浮いてきてロッドからの距離が近くなるほど、一瞬の引き込みに対応がしづらくなる。
タモ入れの直前が最もバラシが発生しやすい。ドラグの調整や、やり取りに十分気を付けて取込みを行うようにしてほしい。
これから秋の深まりとともに気温水温とも徐々に低くなり、釣り物が減ってくる季節となる。真冬であっても比較的安定した釣果が見込まれる海上釣り堀へ皆さんも上記のポイントを意識しつつ釣行し、高級魚を狙ってみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版 桑原一幸/TSURINEWS編>