1人乗りカヤックと2人乗りカヤックを徹底比較

それでは、1人乗りと2人乗りのカヤック、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

イメージしやすいように、ホビーカヤックの「コンパス」と「コンパス・デュオ」のデータを載せておきますので、参考にしてください。

ホビー ミラージュ・コンパス(1人乗り)

長さ:366cm
重さ(船体のみ):31kg
幅:86cm

ホビー ミラージュ・コンパス・デュオ(2人乗り)

長さ:411cm
重さ(船体のみ):41kg
幅:89cm

2人乗りカヤックのデメリット

ここからは2人乗りカヤックの欠点について触れていきます。

2人乗りカヤックの方が重い

1人乗りカヤックと2人乗りカヤックをくらべると、どうしても2人乗りの方が重くなってしまいます。カヤックの重さは、水に浮かべてしまえばそれほど気にならないものです。しかし、陸上での移動や車載などにおいて、やはり軽いに越したことはありません。

積載量が減る

上記データのように、1人乗りから2人乗りになっても長さが倍になるわけではありません。2人乗りカヤックは、どうしても乗員のスペースの分だけ船上がせまくなり、積んでいける荷物が少なくなる傾向があります。大型青物が入るような、大きなクーラーボックスを積んでいくのは難しいと考えておきましょう。

1人乗りの方が自由

1人乗り(=1人釣行)である何よりのメリットは、自由であることでしょう。「自由」という言葉にはいろいろな意味がありますが、ここで言う「自由」とは、他人に合わせる必要がないという意味です。

1人乗りと2人乗りのカヤックはどちらが快適? 釣りに最適なタイプも紹介1人だと自由に釣りできる(提供:)

どこに釣りに行って、どんな魚を釣るかは自由。何時に出艇して、何時に釣りをやめるかも自由。朝起きて気が乗らなければ、釣りに行くこと自体をやめることすらできます。2人釣行でそんなことをすると、ワガママなヤツと思われてしまいますよね。

同乗者に気遣いが必要

自由に行動できる1人乗りカヤックに対して、2人乗りカヤックはせまいスペースの船上で、2人きりで長い時間をすごすわけですから、時には我慢や妥協を強いられることもあります。

なかでも意外と大きな問題が「トイレ」。自分1人であれば、まぁ……海上でもどうにかなるのですが、すぐそばにパートナーがいる2人乗りでは気をつかいますよね。また、各人の体力や釣りに対する熱量のちがいによって、午前中で終わるか、夕マズメまで釣りをするかなどで意見が分かれることも。安全面では、キャスト時にパートナーにフックを引っかける事故が起きないようにじゅうぶん注意する必要があります。