大韓サッカー協会(KFA)は今月28日、元ガンバ大阪所属選手であるFWファン・ウィジョに韓国代表活動停止処分を科したと公式発表。不起訴処分の場合には処分解除の可能性もあるが、来年1月に行われるAFCアジアカップ不参加はほぼ確実だと、韓国国内で報じられている。
この事件は、今年6月にファン・ウィジョの元恋人を名乗るSNSユーザーが「彼は相手と恋人関係のように行動していた。再び海外に行かないといけないという理由から、関係成立を避ける形で複数の女性に対して心理的虐待をしていた」と主張。同選手と一緒に写っている画像を投稿したことが波紋を呼んでいた。
すると韓国警察は今月20日にファン・ウィジョを違法撮影の容疑で被疑者に切り替えて捜査を開始。同選手は性交渉を相手の同意なく撮影したという被害者側の主張を完全否定。今月開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選では、2試合いずれも招集されている。
ただ韓国メディア『ISスポーツ』によると、原告と被告の主張が食い違っていることにより、捜査の結論が出るまでに少なくとも3か月を要する見込み。来年1月までに不起訴処分が出る可能性が低いため、アジアカップの舞台でプレーすることはないという。
またイングランド2部ノリッジ・シティでプレーしている同選手は、現在クラブ活動のためイングランドに滞在。しかし容疑が認められた場合には、出国禁止の措置が講じられる可能性があるとのこと。シーズンなかばでの帰国を余儀なくされるケースもあるという。
ファン・ウィジョはかつて2017年6月からおよそ2年間にわたりG大阪でプレー。昨年夏にボルドーからノッティンガム・フォレストへ完全移籍も、2022/23シーズンはオリンピアコスやFCソウルにレンタル移籍。今年9月にノリッジへ1年レンタルにより加入している。