アルビレックス新潟は、ブラジル1部コリンチャンスからクイアバECへレンタル移籍中であるFWジョナタン・カフーの獲得を狙っている模様。しかし、ここにきてクイアバ残留の可能性が浮上しているほか、欧州クラブとの争奪戦に直面しているとブラジル国内で報じられている。
新潟移籍の可能性については、ブラジルメディア『iG Esporte』のフェリペ・シウバ記者が今年9月に「新潟とサウジアラビア国内クラブがカフーの獲得調査を行っている」と報道。ブラジルメディア『グローボ』は今月16日に「彼のもとにはすでに日本と中東からオファーが届いている。本人はシーズン終了後に決断を下すことを望んでおり、フリーで市場に出る」と、Jリーグ移籍の可能性を伝えていた。
そんな中、『iG Esporte』は29日に「クイアバの幹部は今週末にもカフーの代理人と会談し、残留で合意に達するように努める」と、契約更新にむけての動きをリポート。その上で「新潟、サウジアラビアのダマクFC、トルコ国内クラブが、カフーの獲得を狙っているクラブの一部だ」と報じている。
現在32歳のカフーは、右利きのウインガー。2015年7月から4年半にわたりブルガリア1部ルドゴレツ、セルビア1部レッドスター・ベオグラード、現フランス2部ボルドーと欧州複数クラブに在籍。ルドゴレツ在籍時の2016/17シーズンには、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージでプレーしていた。
2020年1月のボルドー退団後は、サウジアラビア1部アル・ハズムを経て同年11月にコリンチャンスへ加入。昨年4月にクイアバへレンタル移籍すると、2022シーズンのブラジル1部リーグで11試合の出場にとどまったが、シーズン終盤のラスト4試合で先発出場。今季はここまでリーグ戦35試合中21試合でスタメン出場。9月以降はしばらく途中出場が続いていたが、直近4試合では再びスタメンに名を連ねている。欧州でのプレー経験があり、かつ移籍金ゼロで獲得可能であるだけに、獲得レースがより激しさを増しているようだ。