ヴィッセル神戸は今月25日開催の名古屋グランパス戦で2-1と勝利し、J1初優勝。FW大迫勇也をはじめ多くの選手が喜びを爆発させた中、ハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイは出場機会の少なさに失望。吉田孝行監督の起用法や、自身の去就について語っている。
ヴェーチェイはボローニャ、レッチェ、ルガーノなどを経て、2019/20シーズン途中から3年半にわたりハンガリー1部フェレンツヴァーロシュTCでプレー。リーグ4連覇を経験したもののレギュラー定着には至らず、2023/24シーズンは開幕から公式戦全試合でベンチ外。今年9月に神戸へフリー移籍した。
しかし神戸移籍後もリーグ戦2試合の出場、プレー時間わずか22分と出場機会に恵まれず。同選手はハンガリー紙『Nemzeti Sport』のインタビューで、自身の現状に対する思いを以下のように語っている。
「正直ここまで出番がないとは予想していなかった。日本に来る前、神戸のスポーツディレクター(永井秀樹氏)から『君のことを頼りにしている』と言われただけに、失望している。監督(吉田孝行)は僕を使わないという決断を下したが、チームが好調で優勝争いを繰り広げる中で、メンバーを変えたくなかったという意図は理解できる」
また神戸との契約期間が今年12月までであることを明かすと、「日本では全日程を終えた後に将来について話すのが一般的だ。おそらく神戸に残るだろうが、移籍の可能性もあるし、実際のところまだ何も決まっていない」と、残留の可能性にも言及。
「来年のEURO(欧州選手権)でプレーしたいと思っているが、そのためには所属クラブでプレーしなければならない。ハンガリー代表のマルコ・ロッシ監督からも『代表でプレーするチャンスを得るには、試合に出なければならない』と何度も言われている」とコメントを残した。