ぷくぷく醸造は、異文化との境界線を溶かした日本酒をコンセプトに、クラフトビールの技術を掛け合わせた日本酒などをつくる醸造所だ。

この度リリースした「ぷくぷく醸造の菩提ホップサケ」は、同社の設立1周年を記念して、創業350年を迎えた酒蔵 寺田本家とコラボレーションで醸造した。

焼酎・ジンなどの異文化の酒を溶け込ませた日本酒

「ぷくぷく醸造の菩提ホップサケ」は、職人によって培われてきた日本酒の伝統技術を基本に、自由で多様であったとされる古来の酒造りの文化に根差し、クラフトビール・ワイン・焼酎・ジンなど、異なるものを日本酒に溶け込ませていく、ぷくぷく醸造ならではの酒だ。

ちなみに「ホップサケ」とは、クラフトビールを代表するIPAなどをモチーフに、ビールの技法ドライホップを取り入れた新しい日本酒だ。そして、同酒は、ぷくぷく醸造のコンセプトを表現するフラグシップとなる。

柑橘・マスカット・ライチのような爽やかな香り。また、苦みを持つアロマホップの特徴が日本酒に溶け込む。そんな「ホップサケ」は、クラフトビールを学び、その技術を日本酒に掛け合わせることでたどり着いた。

また同酒は、各地の古典的などぶろく製法を記載した貝原浩さん著の『諸国ドブロク宝典』から発想を得て醸造。東洋のホップ・唐花草を用いた東北伝承のどぶろく製法・花もとを現代的に解きほぐし、編み直した酒でもある。

高貴な香りと鮮烈な苦味と酸味をもつ妖艶な酒

「ぷくぷく醸造の菩提ホップサケ」は、ぷくぷく醸造設立1周年を記念し、初めての酵母無添加で醸造を行った。

タッグを組んだのは、創業350年を迎えた酒蔵 寺田本家。全量を無農薬・無化学肥料で育てられた原料、さらに酵母無添加という驚きのスペックで醸造する酒蔵だ。

その寺田本家が得意とする室町時代に確立された製法・菩提酛をベースに、ぷくぷく醸造が実施するビールの技法・ドライホップを組み合わせた。

主原料となる酒米は、福島県南相馬市小高の有機農家・根本さんの雄町。その貴重な酒米をしっかり活かすため、精米歩合92%で醸造。

そこにオーガニックで栽培したブラボーというホップを選択。蔵付きの乳酸菌による溌剌とした酸味が味わいの主体の中、ホップによりWest Coast style IPAやグレープフルーツのような強いビター感と、白い花のようなエレガントなアロマを演出した。

同酒は、11月25日(土)から、福島県内の酒販店や、東京 GINZA SIX・IMADEYAなど、全国のぷくぷく醸造の取扱い店にて発売されている。

有機酒米雄町と寺田本家蔵付きの微生物が出会い、有機ホップ ブラボーが彩りを添える「菩提ホップサケ」を賞味し、米と微生物とホップが織り成す妖艶な味わいを体験してみては。

ぷくぷく醸造の菩提ホップサケ
アルコール:10%
内容量:720ml
醸造・販売元:寺田本家
希望小売価格:3,500円~(税込)

(高野晃彰)