かつてサンフレッチェ広島やオーストラリア代表でプレーしていたスティーブ・コリカ氏が今月、豪州1部シドニーFCの監督を辞任。今月下旬になって、Jリーグクラブ監督就任の噂が、現地で飛び交っているほか、トッテナム・ホットスパーでアンジェ・ポステコグルー監督に従事する可能性も報じられている。
現在50歳のコリカ氏は、レスター・シティやウルバーハンプトン・ワンダラーズ(いずれもイングランド)などを経て、2000年に広島に加入。広島ではリーグ戦43試合出場で14ゴールをマークするなど、2021シーズンまでプレーしていた。
広島退団後はウォルソールFC(イングランド)やシドニーFCでプレー。怪我を理由に2010年に現役引退すると、2010年7月から1年間にわたりシドニーFC下部組織を指揮。翌年7月から同クラブのトップチームでアシスタントコーチや暫定監督を担当。2018年5月から5年以上にわたり監督を務め、2度のリーグ優勝を成し遂げていた。
シドニーFCは今年10月に国内カップ戦で優勝したものの、2023/24シーズン開幕から3連敗。今月3日のメルボルン・シティ戦で敗れると、クラブは4日後にコリカ監督と契約解除で合意に達したと公式発表している。
そのコリカ氏について、シドニーFCの情報を専門に扱う『All Sides Of The Harbour』は今月20日、空港にいる本人の姿をアップするとともに「彼は新しい監督の仕事のために、日本に行くかもしれない。数年前、彼はJリーグクラブでの監督就任に近づいていた」とリポート。具体的なクラブ名には触れなかったが、21年ぶりとなるJリーグ再挑戦の可能性があるという。
ただ一方で、米メディア『FOX』豪州版のアレックス記者は26日に「コリカ氏は近日中にも、トッテナム率いるポステコグルー監督のもとで仕事をすることになる」と報じた。
なおポステコグルーはセルティック監督時代の昨年11月、豪州ツアーでシドニーFCと対戦している。コリカ氏のJリーグ行きが噂される一方で、オーストラリア人指導者がトッテナムで再会する可能性にも注目が集まる。