今月29日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節の武漢三鎮戦(中国1部)を控えている浦和レッズ。マチェイ・スコルジャ監督の後任として、スウェーデン1部BKヘッケンFF率いるペル・マティアス・ヘグモ監督へのオファーが報じられているが、古巣浦和の監督選定に苦言を呈していた福田正博氏も納得しているかもしれない。
ヘグモは2000年のシドニー五輪でノルウェー女子代表監督として金メダルを獲得したほか、2013年から2016年にかけて同国男子代表を指揮。2021年6月からヘッケンを率いており、2022シーズンにクラブ史上初となるリーグ優勝。2023シーズンも首位マルメから勝ち点7差の3位と、上位争いを繰り広げた。
また今季浦和を率いたスコルジャは、過去にレフ・ポズナン指揮官として2度ポーランド1部リーグを優勝。浦和の監督として、今年5月に2022/23シーズンのACL優勝を成し遂げている。
両監督ともに欧州でのタイトル獲得という実績を持っているだけに、福田氏は今までの監督人事に対して異論を唱える。同氏は先日、日本代表OB播戸竜二氏のYouTubeチャンネル「播戸竜二のおばんざい屋」に出演。「ものすごい優秀な監督さんだと思う」とスコルジャ監督を絶賛した上で、以下のようなコメントを残していた。
「(スコルジャを招へいするまで)浦和がずっとタイトルを獲ると言っているのに、そういうキャリアを持った監督を連れて来ていないことに、ちょっと矛盾を感じていた。プロの監督として、成功を収めた経験の監督を連れて来るということに、説得力はない」
スウェーデン紙『エクスプレッセン』によると、ヘグモ監督のもとには浦和をはじめスウェーデン国外の複数クラブからオファーが届いているとのこと。ヤンネ・アンデション監督の後釜を探すスウェーデン代表もヘグモ監督を後任候補にリストアップしたというが、現時点では浦和が条件面で優位に立っているという。
つねにタイトル獲得を目標に掲げているにもかかわらず、数年前まではタイトルとは無縁の指導者を連れて来た浦和。スコルジャにつづき、実績面で文句のつけようがないヘグモの招へい報道に満足しているとみられる。