紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕した人びとに緊急医療援助を行う民間非営利の医療・人道援助団体「国境なき医師団(MSF)」が12月11日(月)、パレスチナ・ガザ地区で深刻化する人道危機をテーマとした無料のトークイベントを開催します。オンラインでの参加も可能です。
イベントは題して「ガザ地区で目撃した現実──今、私たちに何ができるのか」。同団体メンバーをはじめ、現地を訪れて書籍を出したゆかりのある作家・いとうせいこうさん、記者で前JNN中東支局長の須賀川拓さんが出演します。
MSFは、「私たち1人ひとりに今、何ができるのか、一緒に考えてみませんか」と参加を呼びかけています。
ハマスとイスラエルが軍事衝突
領土をめぐってイスラエルとパレスチナが対立する「パレスチナ問題」。10月7日(土)には、ガザ地区を支配し、武装闘争によるイスラム国家樹立を目指す組織・ハマスがイスラエルへの攻撃を開始しました。
イスラエル側も応酬するかたちとなり、同地区での軍事衝突が続いています。
MSFによると、多くの一般市民が犠牲になっているほか、食料や水、燃料などの入手困難に加え、医療施設が繰り返し攻撃にさらされるなど、状況は悪化するばかりといいます。
そのため、イベントは同地区への理解を深めたり、その現状を共有したりする機会にしようと企画。当日はMSFメンバーほか、ゆかりのあるゲストらが登壇します。
現地で活動の医師や記者らが登壇
出演するMSFメンバーは、感染症専門医として2023年4月から11月まで同地区で活動した鵜川竜也さん、人事と財務を担うアドミニストレーターで白根麻衣子さんの2人。いずれも避難生活を経て帰国したといいます。
ゲストで作家のいとうせいこうさんは過去にパレスチナなどを訪れ、現地のMSFを取材。『「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本 』(講談社文庫)などを上梓しています。
TBS・ニュース23の専属記者で前JNN中東支局長の須賀川拓さんも登壇します。ガザ地区での取材経験が豊富で、今回の軍事衝突でもイスラエルから最新情勢を報道してきた経緯があり、当時の様子などを語る予定です。
イベント参加の申し込み方法は?
開催は午後7時から同8時半。参加無料で事前申し込み制。YouTube Liveによるオンライン参加のほか、東京都渋谷区の「スマートニュース東京オフィス イベントホール」への会場参加も募集しています。
いずれも特設サイトから申し込むことができます。申し込みの締め切りは、オンライン参加が12月11日(月)正午、会場参加が同8日(金)午後5時まで。
<参照元>
イベント開催のご案内 【トークイベント】ガザ地区で目撃した現実──今、私たちに何ができるのか