前回、長崎県上五島のフェリー乗り場に隣接する小規模の磯にエントリーして、秋のアオリイカ狙いのエギングを楽しみました。次の日にはフェリーに乗って帰る予定でしたが、出船まで少しだけ時間があったため、少しだけ竿を出してみることに。今回はその模様をお伝えします。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・ふくしまりょうた)
上五島で短時間エギング
フェリーが出船するまでの間に、上五島のフェリー乗り場付近のポイントで、秋のアオリイカ狙いのエギングを楽しみました。

使用したエギ
前回の釣行の際にも使用したエギについて、ここで少し振り帰りたいと思います。
エメラルダスピーク タイプS 3号
こちらのエギは高く跳ね上げるアクションではなく、左右方向へのダートで広範囲にアピールするタイプ。シンカーの形状がしっかりと水を受ける形になっているため、風でラインが多少ひっぱられても安定した姿勢でフォールさせることができます。
左右への動きを活かして、広範囲アオリイカに対してアプローチすることが可能です。
エメラルダス フォールLC 3号
こちらは垂直に跳ね上がるアクションを得意とするエギ。エメラルダスピークタイプSに対してやや頭下がりの姿勢でフォールしてくれるため移動距離が少なく、アオリイカに対してアプローチが可能です。
重心移動システムがついており、遠投性能が抜群で、遠くのアオリイカイカへのアプローチできます。上下の誘いがメインとなるため、移動距離も抑えつつ、ここぞというピンスポットへのアプローチも可能。大きく上に跳ね上がるアクションは、同時にアオリイカへの食わせの間を与えることができます。
遠投性能を活かし、エメラルダスピークタイプSでは届かなかったポイントをカバーする使い方も可能です。エメラルダスピークタイプSでヒットに持ち込む事のできなかったアオリイカへのアプローチするときに使います。
狙うべきポイントの説明
ここからは、当日に入ったポイントについて説明します。
1. 風裏になるエリア
島の北側から強風が吹き付ける中、かなり荒れた天気となったエギングにおいて『風』は雨よりも厄介な天敵。エギングで使用するエギは木製で作られているものもあれば、浮力の高いボディー形状のものが多いため、風が強い日にはうまくエギが沈まずに、浮いてきてしまいます。
今回選択したポイントは、風裏で尚且つ追い風になる立ち位置を探してエントリーしました。マップ上では風裏でも現地に着いてみると、状況はさまざま。
その中でも『横風』は避けるようにしましょう。風にラインが持って行かれてエギが浮いてきたり、ラインスラッグができたりしてイカからのアタリも取りにくくなってしまうため、デメリットしかありません。
追い風になる立ち位置をおすすめしますが、穂先を水面になるべく近づけたり、エギを重くしたりすればなんとか釣りは成立するでしょう。
2. 流れ
対馬海流の影響で、複雑な潮流が生まれるため、魚類も豊富なエリアです。今回は秋イカエギング、小さな個体は泳ぐことが苦手なため、沖の潮目から回遊してきたアオリイカが1度足を止めるであろうエリアを探します。今回は、沖に大きな潮の流れがあり、小さな湾で潮が緩やかになっているポイントが狙い目だと判断しました。
3. 点在する沈み根
何もないオープンなエリアにもアオリイカも潜んでいることが多いです。そのようなアオリイカを狙ってくる捕食者も少なくありません。アオリイカが潜んでいるであろう沈み根だったり海藻の周りを重点的に探りを入れていきましょう。
4. シャローエリア
アオリイカが身を隠していればすぐにエギを発見しやすく、効率よく探れます。今回は、シャローエリアに限定して釣りをすることにしました。