バーニーズ ニューヨーク横浜店創業30周年を記念し、日本を含む先進国が投棄した電子機器の廃棄物でアートを作り続ける美術家、長坂真護(ながさかまご)氏によるアート作品を横浜店にて展示・販売する「ART:EXHIBITION:NAGASAKA MAGO」を12月10日(日)まで開催中だ。
同イベントは先進国に住む我々が観るべきではないだろうか。
「サステナブル・キャピタリズム」を提唱する美術家
長坂真護氏は、1984年生まれ。2009年路上の絵描きとなり世界を放浪後、2017年に世界最大級の電子機器の墓場と呼ばれるガーナのスラム街・アグボグブロシーへ向かう。
それ以降、スラムの人権と環境保全を改善するため廃棄物で作品を制作し、その売上から生まれた資金で、現地にアートギャラリー、リサイクル工場建設、オーガニック農業やEVの事業を展開。
経済・文化・環境の3軸が好循環する新しい資本主義の仕組み「サステナブル・キャピタリズム」を提唱し、2030年までにガーナ人10,000名の雇用創出を目指す。
スラム街をサステナブルタウンへ変貌させるため、日々精力的に活動を続けている。2022年、上野の森美術館にて自身初となる美術館個展を開催。
第51回ベストドレッサー賞(学術・文化部門)受賞。ガーナに「MAGO MOTORS LTD」を設立し、現在ガーナ人38名の雇用を創出。
廃棄物を自身の作品へ昇華
長坂氏は世界最大級の電子機器の墓場といわれるガーナのスラム街アグボグブロシーに集積した廃棄物を自身の作品へ昇華し、アートの力で資本主義の真実を世界へ発信。
また、作品の売上により得た資金を現地の人々の教育や環境改善へ還元する活動を続けている。期間中は同イベントのために制作された新作を含む作品の数々を紹介する。
この機会に、アートの力で持続可能な資本主義社会の実現を目指す美術家の作品をじっくりと堪能して欲しい。
ART:EXHIBITION:NAGASAKA MAGO
開催期間:開催中~12月10日(日)
会場:バーニーズ ニューヨーク横浜店3F
所在地:神奈川県横浜市中区山下町36-1
(角谷良平)
※横浜店は毎週月曜日が店休日