フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、今月25日に行われたドイツ2部リーグ第14節シャルケ戦で途中出場。チームは勝利したものの、現地メディアは同選手に厳しい評価を与えている。
田中は昨季終了後、クラブ幹部に移籍を志願したものの残留。9月以降はレギュラーから控え要員に降格していたが、先月21日の第10節カイザースラウテルン戦から2試合つづけてゴールをマークするなど、結果を残していた。
しかし今月3日に行われた第12節ヴェーエン・ヴィースバーデン戦では、ボールロストなどミスを連発。11日の第13節グロイター・フュルト戦ではフル出場も、チームは0-1と敗れていた。
パフォーマンスが安定しない中、シャルケ戦では日本代表招集による長距離移動を終えた後ということもありベンチスタート。MFマルセル・ゾボトカが後半キックオフ直後に負傷したことにより、3-0で迎えた48分に途中出場。デュッセルドルフは5-3と勝利したが、後半に失点を重ねるなど守備面で課題を残している。
それだけにドイツ誌『ビルト』は田中にチーム最低評価の「4」(6段階評価で1が最高)を与えると、「デュッセルドルフは田中がプレーしている時により苦労したが、(後半にパフォーマンスを落としたのは)彼だけの責任ではない。とはいえ、この日本人選手がスタメンに返り咲きたいのであれば、さらなる活躍が求められる」と綴っている。
一方で負傷交代したゾボトカには「2」と及第点以上の評価を与えるとともに、「キャプテンがピッチにいる間、デュッセルドルフは試合を完全にコントロールしていた。しかし、後半開始時に彼が負傷し、突如安定感を欠いた。ソボトカ全体のバランスにとって、いかに重要な存在であるかを示した」と評している。
森保ジャパンでは、MF守田英正(スポルティングCP)やMF遠藤航(リバプール)とともに主力選手として活躍している田中。デュッセルドルフでのスタメン再定着が期待される。