後藤啓介 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田所属FW後藤啓介は、ベルギー1部アンデルレヒト移籍が決まった模様。すでに新天地でトレーニングを行っていると、現地で報じられている。

 後藤の去就については、ベルギーの移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏は今月14日に「アンデルレヒトは現在、来年1月の後藤加入を確実にするために、最終段階として契約の詳細を詰めているところだ。ビザ発行など事務手続きを余裕をもって行えるようにすることも、比較的早い時期に契約をまとめる目的である」とリポート。U21チームにあたるRSCAフューチャーズに合流予定であることもあわせて伝えていた。

 また同氏は16日に「アンデルレヒトは磐田と合意していないものの、選手とはすでに合意している。彼には5年契約が用意されている」と報道。ベルギーメディア『Voetbal』は、アンデルレヒト以外に後藤獲得に乗り出していたクラブとして、チェルシー、ウェストハム・ユナイテッド、エバートン、アヤックス、フェイエノールト、ストラスブール、セビージャを挙げていた。

 するとベルギー紙『Het Nieuwsblad』は26日に「彼はJ1クラブから引っ張りだこだったが、欧州挑戦を選んだ。アンデルレヒトは彼にとって完璧なスタート地点のようだ。すでにベルギーに到着しており、この週末にはトレーニングに参加。間もなく公式発表される」とリポート。

 同選手の契約内容や移籍金について「後藤は磐田と2027年まで契約を結んでいた。そのためアンデルレヒトは磐田に移籍金を支払わなければならないが、トランスファーマルクト(ドイツ発の移籍専門サイト)は彼の市場価値を25万ユーロ(約4000万円)と推定している」としている。

 現在18歳の後藤は、今年磐田のトップチームへ昇格したばかり。同クラブの補強禁止処分にくわえて今年3月にFW杉本健勇が横浜F・マリノスへレンタル移籍したこともあり、J2リーグで33試合に出場して7ゴールをマーク。スタメン出場は7試合にとどまったものの、スーパーサブとして磐田のJ1昇格に大きく貢献した。