ヴィッセル神戸は25日開催の明治安田生命J1リーグ第33節で、名古屋グランパスに2-1と勝利。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが今季途中まで在籍していたこともあり、同クラブのJ1優勝は海外でも話題を呼んでいる。そんな中、イギリスメディアは元スペイン代表MFフアン・マタの出場機会や優勝した時の様子に注目している。
FW大迫勇也やMF山口蛍などW杯出場歴を持つ選手の活躍が目立った神戸。優勝争いのライバルである横浜F・マリノスが24日開催のアルビレックス新潟戦を0-0で終えると、神戸は勝利すれば優勝決定という条件のもとで迎えた名古屋戦で、MF井出遥也とFW武藤嘉紀のゴールでリード。FWキャスパー・ユンカーに1点返されたものの、名古屋の反撃を振り切り、見事クラブ史上初のJ1タイトルを掴んだ。
シーズン終盤に厳しい戦いが続いていた神戸だったが、吉田孝行監督は今年9月加入のマタやハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイに出場機会をほとんど与えず。マタは名古屋戦でベンチ入りも出番がなく、ヴェーチェイはメンバー外だった。
それだけに英紙『デイリーメール』は、「元マンチェスター・ユナイテッド所属選手のフアン・マタは、9月に加入してからわずか1回の途中出場だったが、ヴィッセル神戸のJ1優勝セレモニーに参加した」とリポート。
「すでにトロフィーに満ちた輝かしいキャリアを持つ中、J1タイトルがさらに加わった。しかしマタは神戸でわずか10分しかプレーしていない。出場時間が少なかったにもかかわらず、彼の様子を見ると、セレモニーに参加することを気にしていないようだった。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、マタがピッチ上で走り、飛び跳ねて喜んでいる姿が見られた」と、やや皮肉交じりに同選手の様子を伝えた。
なおマタと神戸の契約期間は今季終了後までと報じられているが、ユナイテッドの専門サイト『ユナイテッド・イン・フォーカス』は「Jリーグのシーズンは間もなく終わるが、彼が今後どうするのか分からない」と、去就不透明との見方を示している。