上田綺世 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月25日に行われたオランダ1部リーグのエクセルシオール戦で途中出場。FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選2試合で5ゴールをマークしていただけに、現地でも上田のスタメン起用を求める声が沸き起こっている。

 上田は今年8月にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへのステップアップ移籍を果たしたが、今季はここまでオランダ1部リーグ戦でスタメン出場ゼロ。FWサンティアゴ・ヒメネスがすでにリーグ戦で2桁ゴールを挙げるなど、絶対的ストライカーとして君臨している。

 それでも森保ジャパンでは徐々にスタメンでの出場機会を確保。今年9月の国際親善試合ドイツ戦で勝ち越しゴールを決めると、今月開催のW杯予選ミャンマー戦で先制ゴールを含むハットトリックを達成。シリア戦でも2ゴールを奪い、勝利に大きく貢献していた。

 メキシコ代表に招集されていたヒメネスが24日の全体練習で不参加だっただけに、上田の先発出場も予想されていた。しかし蓋を開けてみれば、ヒメネスがスタメンに名を連ねると、前半6分に先制ゴールを奪取。82分にハットトリックを達成した後、上田との交代でベンチへ下がった。一方の上田は10分程度のプレー時間でノーゴールと結果を残せていない。

 それでもフェイエノールト元監督のディック・アドフォカート氏は、上田をスタメン起用すべきだったとして、アルネ・スロット監督を批判。オランダのサッカー番組『Rijnmond Sport』に出演した際、以下のようなコメントを残している。

 「ヒメネスのプレースタイルだと、たくさんのエネルギーが必要であることは明らかだ。上田は2試合で5ゴールを決めており、良い流れを持っている。時差ボケもない。上田を先発させるべきだった」

 ヒメネスのハットトリックもあり、エクセルシオール戦で4-2と勝利したフェイエノールト。今月28日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アトレティコ・マドリード戦を控える中、上田の起用法が気がかりだ。