ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、25日に行われたセリエA(イタリア1部)第13節のサレルニターナ戦でスタメン出場の不発。マウリツィオ・サッリ監督が同選手のプレースタイルに注文を付けている。
鎌田は今年夏にアイントラハト・フランクフルトからラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後は全試合でベンチスタート。同じく新戦力のMFマテオ・ゲンドゥージがレギュラーに定着しているほか、現地メディアは「レギュラーであるルイス・アルベルトとプレースタイルが似ているので、ベンチ要員の運命にある」と、攻撃的MFであるルイス・アルベルトと比較している。
今月16日のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選ミャンマー戦後に怪我で日本代表から離脱した鎌田だったが、サレルニターナ戦ではリーグ戦9試合ぶりに先発出場。しかし攻撃面でほとんど見せ場を作れず、チームも1-2と敗れている。
そんな鎌田について、サッリ監督はルイス・アルベルトとの比較論に左右されるべきではないと主張。試合前、『DAZN』のインタビューで「私は鎌田に『まったく違う特徴を持つルイス・アルベルトではなく、鎌田であれ』と言った。彼は誰も後悔させてはならないし、自分の特徴を生かさなければならない」とコメントを残していた。
この一戦では、ルイス・アルベルトが累積による出場停止でベンチ外だった。今月28日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)セルティック戦を控える中、鎌田のアピールが失敗に終わっている。