ヴィッセル神戸 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸は25日開催の明治安田生命J1リーグ第33節で、名古屋グランパスに2-1と勝利。同クラブのJ1制覇が話題を呼んでいるが、ガンバ大阪OBの加地亮氏が比較対象として、日本シリーズを優勝したプロ野球・阪神タイガースを挙げている。

 元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキや元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタなど、ビッグネームの獲得で注目を集めてきた神戸。今季はFW大迫勇也やMF山口蛍など、W杯出場歴を持つ選手の活躍が活躍。シーズン途中でイニエスタとMFセルジ・サンペールがチームを離れた後も、横浜F・マリノスなどと優勝争いを展開していた。

 そんな中、24日に行われた横浜FM対アルビレックス新潟は0-0で終了。勝利すれば優勝決定という条件のもとで迎えた名古屋戦では、前半にMF井出遥也とFW武藤嘉紀がゴールをマーク。FWキャスパー・ユンカーに1点返されたものの、最後は名古屋の反撃を振り切った。

 一方で加地氏は先月、元日本代表選手の福西崇史氏、中田浩二氏、坪井慶介氏らとの対談番組に出演した際、「今の世の中はサッカーにどれくらい興味があるのか!?」というテーマで意見交換を行っていた。

 その中で、加地氏は福西氏から「神戸J1優勝の可能性で関西は盛り上がっている?」と質問されると、「盛り上がっていない。申し訳ないけど、関西はサッカーじゃない。やっぱり阪神。サッカーの底辺より野球の底辺の方が広い。これはもうちょっとどうしようもない」と嘆く。

 福西氏が「ある意味文化だよね」と理解を示すと、加地氏は「関西のテレビ見たら、スポーツ選手は全員阪神のOB。サッカー選手は出てこない」と、関西ローカルメディアの実情を語っている。

 阪神タイガースとオリックス・バファローズによる日本シリーズ、そしてヴィッセル神戸のJ1制覇と、スポーツに関する話題が豊富な関西。神戸所属選手やクラブ関係者によるメディアの露出度増加が期待される。