ロサンゼルス・ギャラクシー所属の元日本代表DF吉田麻也は、MLS(アメリカ・メジャーリーグ)でのシーズンを終えた後、サウサンプトンの練習に参加。現地で古巣復帰の可能性が取りざたされる中、サウサンプトン指揮官が同選手の去就について語っている。
吉田は2012年から約8年間にわたりサウサンプトンに在籍。公式戦194試合でプレーするなど、長い間にわたり不動のセンターバックとして活躍。2020年1月にチームを離れた後は、サンプドリア、シャルケを経て、今年9月からLAギャラクシーでプレー。シーズン終盤にはキャプテンを努めるなど、新天地で存在感をはっきしている。
ただLAギャラクシーはウェスタン・カンファレンスで13位という結果に。プレーオフ進出を逃し、先月20日のリーグ戦をもって一足早くシーズンを終了。来年2月まで公式戦がない中、吉田は古巣の練習に参加していた。
英紙『デイリーエコー』は「吉田がサウサンプトンでトレーニングしているというアナウンスをうけて、この日本人選手が短期レンタルにより加入するとの憶測が駆け巡っている。MLSでプレーする選手が、シーズンの合間にコンディションを保つために一時的にヨーロッパのクラブへ移籍することは珍しくない」と、吉田がサウサンプトンに復帰する可能性を報道。
しかしサウサンプトンのラッセル・マーティン監督は、『デイリーエコー』のインタビューで「(復帰の可能性について)話し合ったことはない。彼はいろいろと整理することがあり、イングランドに戻っているだけだ」と噂を一蹴。
「彼はすでにここを後にしたし、他のところに行くと私は思う。彼は移籍の可能性を口にしなかったし、我々もそうだ。我々は今いるメンバーにとても満足しているからね。それだけのことなんだ。彼がトレーニングに参加してくれて本当に良かった。彼は我々を助けてくれたし、我々も彼を助けたんだ」と、同選手に対する感謝の思いも述べている。
なお吉田とLAギャラクシーの契約期間は、2024シーズン終了後までの1年半である。加入1年目からMLSの舞台でコンスタントにスタメン出場していただけに、今冬残留の可能性が考えられる。