サッカー日本代表「森保ジャパン」のDF菅原由勢(AZアルクマール)は、21日開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選シリア戦で1ゴールをマーク。MF久保建英(レアル・ソシエダ)のトリックFK(フリーキック)が話題を呼んでいるが、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は、ファン・サポーターの反応に違和感を抱いているようだ。
日本は3-0で迎えた47分に、ペナルティエリア手前の位置でFKを獲得。久保がキッカーを務めるかと思われたが、その久保は足裏でボールを後方にずらす。そして近くにいた菅原が右足を振りぬくと、シュートはゴールマウス右隅に突き刺さった。
フリーキックでは久保がキッカーを務めることが多かっただけに、シリア戦でのゴールシーンはネット上で反響を呼んでいるが、闘莉王氏の中では印象に残るゴールではなかったようだ。
同氏は23日に自身のYouTubeチャンネルを更新。シリア戦出場選手のパフォーマンスを採点する中、菅原のゴールと久保のアシストついて「そんなに良いシュートではないし、GKがちゃんと止められるシュートだけど、入ったので何とも言えない。別にすごいトリックでもない。単にボールをちょっと転がしただけ」
「よく久保が菅原に蹴らせたなと思った。あれでゴール入れていなかったら、久保に喝を入れようと思ったくらい」と、苦笑いを浮かべながら振り返っている。
森保ジャパンはこれまでセットプレーからの得点が少なかった。それだけに「(菅原の得点シーンは、)セットプレーからゴールを奪ったという点で評価できるか?」という質問もあったが、闘莉王氏は「あれは入ったとは評価できない。むしろセットプレーでは、上田綺世のヘディングシュートが入ってほしかった」と手厳しかった。