鎌田大地 写真:Getty Images

 ラツィオ退団の可能性が報じられている日本代表MF鎌田大地。アイントラハト・フランクフルト復帰や、DF酒井宏樹(現浦和レッズ)とDF長友佑都(現FC東京)の古巣であるオリンピック・マルセイユからの関心が取りざたされる中、ここにきてラ・リーガ(スペイン1部)移籍の可能性が浮上している。

 鎌田は今年夏にフランクフルトからラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後は全試合でベンチスタート。同じく新戦力のMFマテオ・ゲンドゥージがレギュラーに定着しているほか、現地では「レギュラーであるMFルイス・アルベルトとプレースタイルが似ているので、ベンチ要員の運命にある」と報じられている。

 またラツィオの専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、鎌田は今月の日本代表合流前に「正直なところ、ラツィオでこれほどプレー時間が少ないとは思っていませんでした」と複雑な心境を吐露。来年1月のアジアカップ参戦を明言した上で「ひとりのプロサッカー選手として、もっとコンスタントにプレーする必要があります」と、退団の可能性を示唆した模様。

 この発言報道を受けて、イタリアメディア『カルチョメルカート』は「ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は来年1月のアジアカップを前に、鎌田の処遇について何かしらの手を打つ」と伝えていた。

 するとスペインメディア『todo fichajes』は23日に「バレンシアは来季に向けて中盤を強化したいと考えており、すでに鎌田獲得に照準を合わせている」とリポート。

 鎌田の去就について「今季終了後にラツィオを退団する可能性は高い」とした上で、「ラツィオとの契約は2024年6月までだ。彼の市場価値は3000万ユーロ(約49億円)だが、バレンシアはフリーでの獲得を狙っており、契約満了となるまで待つことを望んでいる」と綴っている。

 なおバレンシアはラ・リーガを6度制した古豪。昨季は残留争いに巻き込まれて16位に終わると、今季も13試合を終えて5勝3分5敗。首位ジローナから勝ち点16差の9位とやや出遅れている。