久保建英 写真:Getty Images

 レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英は、以前からレアル・マドリード復帰が噂されている。そんな中、現地では同選手がマドリード率いるカルロ・アンチェロッティ監督の退任を望んでいる可能性が報じられている。

 久保は2019年夏にFC東京からマドリードへ完全移籍も、同年からチームを率いているカルロ・アンチェロッティ監督の構想に含まれず、度々レンタル移籍。レンタル期間中は思うようなパフォーマンスを発揮できなかったが、昨年夏にマドリードからソシエダへの完全移籍をきっかけに本領発揮。今季もここまでリーグ戦12試合の出場で5ゴール2アシストをマークするなど、主力選手として活躍している。

 マドリード復帰の可能性については、同クラブの専門サイト『ディフェンサ・セントラル』は「久保がフロレンティーノ・ペレス会長に来シーズン誰がマドリードを率いるのか尋ねた。誰がベンチにいるかによって、彼に与えられるチャンスは多かれ少なかれ変わるため、監督人事は彼が重要視しているポイントだ」

 「久保はマドリードで同じような経験をしたくないと考えている。彼の成長に大きなダメージを与えることになるからだ」とリポート。アンチェロッティ監督のもとでチャンスを得られなかっただけに、選手サイドは監督人事を注視しているという。

 またアンチェロッティ監督の起用法については「アンチェロッティはかなり伝統的な監督で、自分のアイデアに非常に忠実だ。その好例として、今年夏にミランから復帰したブラヒム・ディアスの出場時間が不足していることがある」と指摘。

 「アンチェロッティ監督とマドリードの契約は来年6月までであり、現時点では契約延長に向けて進展がないことから、監督交代の可能性がある」とし、後任候補としてマドリード下部組織の監督であるラウル・ゴンサレスや、バイエル・レバークーゼン率いるシャビ・アロンソが挙がっていることを伝えた。

 なお久保は以前、DAZN制作番組『フットボール・タイム』のインタビューで、2019年夏にマドリードからマジョルカへレンタル移籍する際、当時ラウル監督からマドリードのBチームでプレーするように説得を受けたことを明かしている。久保に対するラウル監督の評価が高いだけに、来季の監督人事次第では同選手のマドリード復帰が現実味を帯びる。