アンドレ・エンリケ 写真:Getty Images

 名古屋グランパスは浦和レッズから期限付き移籍中であるデンマーク人FWキャスパー・ユンカーの残留が未定である中、ブラジル1部グレミオでプレーしているブラジル人FWアンドレ・エンリケの獲得に動いている模様。サンフレッチェ広島やMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属クラブと争奪戦を展開していると、ブラジル国内で報じられている。

 現在21歳のアンドレは、身長190cm近くで右利きのストライカー。ブラジル国内の複数クラブを経て、今年1月にエルシリオ・ルスFCからグレミオへ1年レンタルにより加入すると、自身初となるブラジル1部リーグ挑戦ながらも、今季ここまで18試合の出場で3ゴールをマーク。スタメン出場1試合とベンチ要員ではあるが、限られた出場時間の中で結果を残している。

 ブラジルメディア『バンデイランテス』のカリエル記者によると、グレミオへのレンタル期間は今年12月までであり、グレミオは設定額120万ユーロ(約1億9500万円)の買い取りオプションを行使するか態度を明らかにしていないとのこと。

 その中、名古屋、広島、ブラジル1部サンパウロがアンドレの獲得調査に乗り出しているほか、MLSのヒューストン・ダイナモは今月上旬に同選手獲得の可能性について問い合わせたという。

 名古屋はMFマテウス・カストロの中東移籍後に下降線を辿っているほか、今月22日時点でユンカーの残留が正式決定していない。一方、広島はキプロス代表FWピエロス・ソティリウが度重なる負傷離脱により、今季ここまで4ゴールと本来のパフォーマンスを発揮できていないだけに、前線の補強に動いているものとみられる。