マレーシア国旗 写真:Getty Images

 マレーシア・スーパーリーグ(1部)のクランタンFCは、11月20日にホームで行われた第23節のサバFCとの試合で0-7の大差で敗れた。これにより、今2023シーズンの失点数が102失点となり、リーグワースト記録を更新。今シーズンはまだ3試合を残しており、記録をさらに更新することが確実視されている。

 クランタンは第23節を終えて、2勝19敗2分の勝ち点8で14チーム中最下位に沈んでいる。8月25日のセランゴールFCとの試合では、2-11という歴史的大敗を喫しており、今シーズンの1試合平均5失点という驚異的ペースで失点を量産中。熱狂的で知られるサポーターたちは、怒りや失望を通り越して、もはや呆れかえっている。

 これまでのマレーシアリーグの最多失点記録は、2009シーズンのPDRM FC(マレーシア王立警察FC)の75失点だったが、クランタンはこの記録を前述のセランゴール戦であっさりと抜き去った。

 クランタンは、1946年創設の歴史あるクラブ。2010年にはマレーシアカップを制しており、その後、2011年と2012年にはリーグ連覇するなど黄金時代を築いた。また、2020年には元横浜FCのDF渡邉将基が所属していたが、在籍中にクラブの財政難などから給与未払いが発生して僅か1シーズンで退団し、マレーシア2部トレンガヌFCに移籍した。