サッカー日本代表「森保ジャパン」のFW浅野拓磨(VfLボーフム)は、今月21日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選シリア戦で先発出場。来年1月開催のAFCアジアカップ参戦が濃厚とみられているが、ボーフムは一時離脱の可能性に悲観的ではないという。
2021/22シーズンからボーフムでプレーしている浅野は、今季もここまで主力選手として活躍。ブンデスリーガ全試合でスタメン出場しているほか、今月3日のダルムシュタット戦では2ゴールをマークしている。
また森保ジャパンでも、カタールW杯ドイツ戦で勝ち越しゴールを決めるなど、不動のストライカーとして活躍。先月の国際親善試合カナダ戦では、MF南野拓実(ASモナコ)がポジションを下げてパスコースを作ることにより、前線で孤立する中、ドリブル突破でチャンスを作るシーンも。スピードを活かしたスペースへの飛び出しが大きな武器であっただけに、ポストプレーでの成長ぶりをアピールしていた。
西部ドイツ新聞は今月21日、浅野のシリア戦スタメン出場を伝えるとともに「彼はアジアカップ参戦により、来年1月にチームを一時離脱する」とリポート。ボーフムのトーマス・レッチ監督は、浅野をリーグ戦で最大5試合欠く可能性があることについて「厳しいことだが、一方でこのクラブに代表選手がいるのは嬉しい」とやや前向きな言葉を残したという。
またボーフムのパトリック・ファビアンSD(スポーツディレクター)は、浅野の一時離脱を考慮した新戦力獲得を計画していないとのこと。同クラブ所属選手で、アジアカップやアフリカネイションズカップによる離脱者が浅野以外にいないことも影響しているという。
なおボーフムは今季ここまでブンデスリーガ11試合で1勝6分4敗。2部自動降格圏の17位ケルンから勝ち点3差の14位と苦戦している。それでも浅野の代替要員を獲得しないというクラブの方針は、同選手が信頼を勝ち取っている証拠とも言える。