ラツィオ所属MF鎌田大地は、サッカー日本代表「森保ジャパン」を怪我により途中離脱。アジアカップ参戦発言などもあり移籍報道が駆け巡る中、新天地候補としてオリンピック・マルセイユの他に古巣のアイントラハト・フランクフルトも浮上している。
鎌田は今年夏にフランクフルトからラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後は全試合でベンチスタート。同じく新戦力のMFマテオ・ゲンドゥージがレギュラーに定着しているほか、現地では「レギュラーであるMFルイス・アルベルトとプレースタイルが似ているので、ベンチ要員の運命にある」との見方が広まっている。
またフランスメディア『Le10 sport』は今月20日に「オリンピック・マルセイユはこの夏、ゲンドゥージをはじめ中盤の選手が相次いで退団した。それだけに鎌田がターゲットのひとりになっている」とリポート。ラツィオでの現状について「鎌田はすでに失敗している。マウリツィオ・サッリ監督との関係は悪化している」と見解を示していた。
するとドイツ誌『ビルト』は21日になって「鎌田は来年夏にフランクフルト復帰か」とリポート。同選手とラツィオの契約期間が来年6月までであることを伝えた上で「彼はラツィオで機能していない。契約内容により、来年イタリアを離れる可能性がある」としている。
なおラツィオの専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、鎌田は今月の日本代表合流前に「正直なところ、ラツィオでこれほどプレー時間が少ないとは思っていませんでした」と複雑な心境を吐露。来年1月のアジアカップ参戦を明言した上で「ひとりのプロサッカー選手として、もっとコンスタントにプレーする必要があります」と、退団の可能性を示唆した模様。
この発言報道を受けて、イタリアメディア『カルチョメルカート』は「ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は来年1月のアジアカップを前に、鎌田の処遇について何かしらの手を打つ」と報道。同会長は今月上旬開催のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)フェイエノールト戦後に「マウリツィオ・サッリ監督も我々も彼のことを信じている」と信頼を強調していただけに、選手本人のコメントをうけて態度が一変した可能性がある。