かつてガンバ大阪でプレーしていた韓国代表FWファン・ウィジョが、21日に行われるFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選の中国戦でベンチ入り。性交渉の相手を違法撮影した容疑で警察の取り調べを受けているだけに、韓国国内からは同選手のベンチ入りに対する異論が沸き起こっている。
この事件は、今年6月にファン・ウィジョの元恋人を名乗るSNSユーザーが「彼は相手と恋人関係のように行動していた。再び海外に行かないといけないという理由から、関係成立を避ける形で複数の女性に対して心理的虐待をしていた」と主張。同選手と一緒に写っている画像を投稿したことが波紋を呼んでいた。
これに対して、選手側は「ファン・ウィジョの私生活に関して、根拠のないデマや誹謗中傷が確認された」と声明を発表。昨年11月に携帯電話の盗難に遭い、画像流出などの脅迫を受けたとして、韓国警察に告訴状を提出。警察は今月中旬に元恋人を名乗るSNSユーザーを逮捕したという。
ただ一方で、警察は今月20日にファン・ウィジョを違法撮影の容疑で被疑者に切り替えて捜査を開始。同選手は性交渉を相手の同意なく撮影したという被害者側の主張を完全否定している。
そんなファン・ウィジョは警察の捜査対象となったものの、中国遠征に帯同。中国戦でのベンチ入りしているが、大韓サッカー協会(KFA)の公式X(旧ツイッター)アカウントには「なぜ被疑者がベンチ入りしているのか?」「性犯罪者のメンバー入りなんて信じられない」などと、戸惑いや批判の声が相次いでいる。