足元での好ヒットにびっくり
10個ほどガゼウニのケンを切ってタックルとウニ通しをガゼの入った水くみを持って北ヘ大移動。からちゃんと権田さんが「やっぱり来たバイ!」といわんばかりにニヤニヤして喜んでいる。先端はかなりの激流なので少し内側に入って手前から足元になじませる。
足元は1本ちょいの水深があり、ちょうど先端あたりで仕掛けがなじんだ。しばらくアタリを待っていると、ほどなくコツコツとサオ先を揺らすアタリ。「いるじゃん!」横で見ている3人もびっくり。早速、ガゼウニを付け直して投入ポイントをアドバイスしながら権田さんにタックルを渡す。
すると、なんとここでもミラクルSLG発動!権田さんに渡して1投目というのに、すぐにサオ先を揺らすアタリ。アワセのタイミングを話していたと思うと一気にサオ先を絞り込んだ。その瞬間、ばっちりのタイミングでアワセが決まる。レギュラーサイズだが、なんと1投目で仕留めて鼻高々の権田さん。
底物ってやはり敷居が高く感じているのがフカセ師の思うところで、こんな足元にも普通に石物がいるという現実を目の当たりにしてびっくり。
SLGの楽しさを体感
横で、もうどっぷりSLGの魅力にハマってSLG会員第1号の、からちゃんも「俺もやりたい感」満載の顔。今回はトーナメントの練習のためにSLGタックルを持ってこなかったからちゃんに交代。さすがに数回一緒に釣行しているのでロッドワークで食い気を誘いながらアタリをものにして、これでツノ瀬組ガッキー全員安打となった。
さらにもう一度と私のタックルを手に取った権田さんは、次の1投でもガッキーを手にして2投で2尾とSLGの泥沼にミラクルどっぷりとハマってしまったようだ。このあと、持ってきたガゼウニがなくなったので南に戻る。
南に戻ってからサイズアップを図るも、サイズアップはかなわず。アタリは相変わらずあってロッドは曲がるものの入れ替えはできなかった。
今回の釣行ではイシダイは出なかったが、ツノ瀬の魚影の濃さを実感させられた。激流の中、近めのポイントが中心となったが、同礁のみんなにSLGの楽しさを体感してもらうことができて大変良かった。夜釣りや泳がせ、またはルアーのタックルさえあれば、パーツをちょっと準備するだけで簡単に底物狙いができる。これから水温が下がってクロ釣りも忙しくなるが、デカ版石物も本格的に狙えるシーズンになるので、チャレンジしてほしい。
<週刊つりニュース西部版APC・平山康弘/TSURINEWS編>
遊漁船渡船Ryusei
出船場所:西海市大瀬戸町瀬戸板浦郷
この記事は『週刊つりニュース版』2023年11月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。