ブリ一家が代表の青物狙いは、ジギングを主体で釣っていますが、晩秋の今回は、小アジを釣って、それを活きエサとして泳がして狙う、のませ釣りをしました。外海の大物狙いの泳がせ釣りの小アジ版ですが、これで、メーターサイズのブリまで狙います。潮に乗せて、就餌層に小アジを泳がせ誘って喰わせて走れば、静から動に変化する楽しさです。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)

明石沖「のませ釣り」で65cm頭にメジロにハマチ【兵庫】活きアジ泳がせ狙い撃ち

瀬戸内海の「のませ釣り」

落とし込み釣りはメジャーですが、小アジを活きエサにして泳がせて青物を狙うこの釣り方は、瀬戸内海独特かもしれません。なぜならば、青物のエサ釣りは、全国的なオキアミを使用する方が手っ取り早いでしょう。しかし、瀬戸内海各地は、県条例で船の撒き餌釣りが禁止なため、入手簡単な小アジを泳がせて狙う釣法が多用されます。

明石沖「のませ釣り」で65cm頭にメジロにハマチ【兵庫】活きアジ泳がせ狙い撃ちテンビンで絡み防止ヒラマサ14号のハリでの自作(提供:TSURINEWSライター丸山明)

活きエサ釣りには、前アタリが出ます。小アジが、影におびえて暴れるのがブルブルと穂先に伝わり、次は、青物が飲み込もうとしてくわえ込んで頭を振りバタバタと、そして、飲み込んだら一気に走ろうとして穂先が突っ込みます。あとは、サイズ相応の引きを楽しむ一連の動きが、こののませ釣りのおもしろさです。

播磨灘での人気は高く、ボートは勿論、乗合船も数多く出ていて、休日の一級ポイントに群れが来ると、大きな船団ができるほどですが、図体の割に臆病なこの魚は、エンジン音と魚探音波で喰いが渋るので、船団を避けるのもひとつの手です。

活きエサ用の小アジ釣り

小アジ釣りは、まさに、ひと手間増える釣りの前の釣りですが、如何に短時間で活きエサを確保して、青物のポイントへ向かうかが肝です。

小アジのポイントは、皆が狙う賑わい。夜明け前一番にポイントに入り、10-15匹の小アジを手早く釣らないとブリを狙う時合いを逃すこともあります。もしも、喰いが悪く、時合いに遅れそうならば、例えば、まだ小アジが少ないと粘らず、5匹もあればとりあえず沖に向かい、時合いを無駄にしないことです。5匹あれば、うまくいけばメジロ3本釣ることも可能です。

明石沖「のませ釣り」で65cm頭にメジロにハマチ【兵庫】活きアジ泳がせ狙い撃ち活きアジは上あごにハリをつけた(提供:TSURINEWSライター丸山明)

時合いに遅れないことが肝要です。この日は、うまい具合に小アジの群れの上でホイホイ釣れ、十分すぎる15匹を確保して明石沖に向かいます。小アジを釣ろうが釣りまいが、日頃より小アジの居場所を調査しておくのは、秋のボート釣りでは大事なことです。